ネット恋愛

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「ねぇ、海のこと、好きになったってどういうこと？」

「……なんで知ってるの？」

「康太から聞いた。」

まぁ、でしょうね。

「もう……なんで康太言っちゃうかな……？」

「なんでじゃない！！どうして私より先に康太が知ってるのよ！！私だって……Aから直接聞きたかったもん。」

「志織……ごめんね。私も、話そうとは思ってたんだけど……」

「いいよ。でも……ううん。何でもない。」

嘘。なんでもない訳ない。『恋にしない』ってことだよね。

「私ね、海さんとどうにかなりたいって思ってる訳じゃないの。ただ、好きだなって思うだけで……」

「そっか。でもさ……恋って理屈じゃないよ。今はどう思ってたとしても、これからどうなるかなんて分かんないし。もしかしたら、明日には恋にしてるかもしれないじゃん？」

「……何それ。なんかのドラマの台詞にありそう。」

「私も言ってて思った(笑)」

あーもう。志織ったら……

「ありがとう。」

「え？」

「やっぱり、志織と康太ってお似合いだね。」

「え、どの流れでそうなった？」

「うーん……何となくだよ(笑)」

２人とも、私なんかのために真剣になってくれる。２人そろって、お人好しって言うか、いい人なんだよね。

33→←31 Side：康太

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