ネット恋愛 Another Story (ページ49)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:27,521 hit

エンディングページ49

「あ、りょーがくんだ！！」

稜「え、花和ちゃん！？ここに来てていいの？」

「……パパに、他のとこ行くなって言われた。」

稜「なら、出てきちゃダメでしょ！！」

「あ、花和いた！！稜雅、わりぃな。」

「やだ！！りょーがくんといるの！！」

「ママも心配してたんだから、勝手にいなくなっちゃっダメだろ？」

「……はーい。りょーがくん、またね！！」

稜「うん、バイバイ。」

『健やかなる時も、病める時も、夫、小笠原海を愛することを誓いますか？』

「はい、誓います。」

花和が生まれて５年。成長して落ち着いてきたので、今日は挙げていなかった結婚式です。私も歳とったな……

『では、誓いのキスを。』

「A、おめでとう。」

「ありがとう。志織、大丈夫なの？今、８ヶ月でしょ？安静にしてなきゃ……」

「あー、平気平気。１人目の時に大体分かったし。」

「そういうもん？」

「ママー。けいくんがー。」

「圭！！花和ちゃんに何したの！？」

「別に何もしてないよ！！かのちゃんが急に……」

「何も無いわけないでしょ！！」

「志織、落ち着いて……圭くんも、何もしてないって言ってるんだしさ。花和も、泣き止んで。せっかく可愛い格好したのに台無しよ。」

「はーい。」

「あれ、花和ちゃん何持ってるの？絵本？」

「そう！！けいくんパパがくれたの！！」

「康太が……あれ、それって……不思議の国のアリス？」

「アリス……懐かしすぎるでしょ……」

思い返せば、今でもあの出会いは奇跡だった。少しでも違っていたら。彼と夫婦になるどころか、出会ってもいなかった。

「かのね、将来、パパみたいな人と結婚したい。」

「……きっと現れるよ、パパみたいな人。でもね……その出会いを見逃しちゃダメよ？運命の出会いは、急にやってくるんだから。」

「うん？」

ちょっと難しかったかな？

「そうだな……見逃さないようにしないとな。」

「海……」

「あ、パパだ！！」

「花和、大切な人は、どこにいるか分からない。でも、必ず、花和のこと幸せにしてくれる人が現れるよ。」

「うん！！」

運命の出会いなんて、そんな安っぽい言葉でしか言えないけど……きっとこの出会いは、何にも変えられない。人生で２度とない。

「あ、でもね、花和、りょーがくんとも結婚したい！！」

「『え、』」