ネット恋愛 Another Story (ページ35)

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「志織おまたせ！！」

「あ、A。早瀬くんも。」

「お、おう。」

浴衣を着た仁藤は同じく浴衣を着たAとは比べ物にならないくらいキレイだった。なんつーか……色っぽい。

「ねぇ、早く行こ！！」

「うん。Aは何食べるの？」

「いつもの！！」

「いつもの？」

「そいつ、りんご飴とチョコバナナばっか食うんだよ。」

「そうなんだ……さすが幼なじみね。」

「いや……別に。」

「志織、康太、早く！！」

「『はいはい。』」

「花火なんて久々に来た。」

「早瀬くんも？」

「仁藤もなの？あれ、仁藤ってここ地元じゃないっけ？」

「そうだけど……あんまりいい思い出ないから。」

「え？」

「……何でもない。」

「あ……え、」

「Aどうした？」

「……ごめん、私一緒に見れない。」

「は？」

「いとこが来たらしくて、花火見に来るらしい。」

「……なら、仕方ないね。」

「志織ごめんね、せっかくなのに……あ、康太でよかったら置いてくから！！」

「置いてくって……俺は荷物か！！」

「分かったわ。早瀬くん、行きましょ？」

「え、あ、うん。」

俺……仁藤と２人！？