秘密の〇〇～SECOND～ (ページ10)

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「A、春彦に会わせてほしい。」

「はい？」

……えーっと、話を整理しよう。店に呼び出されて、そこには夏希さん１人で。で、いきなり言われたんだけど。待って？夏希さんと桜井くんって知り合いなのか？

「えーっと……」

「……俺と春彦の関係とか気になってるんだろ？あいつと俺は……兄弟だよ。」

見透かされてる……って、

「兄弟！？」

「うん。知らなかった？」

「知りませんよ！！だって……え！？」

「桜井夏希って名前なんだけどな。」

本当だ……

「で、話を戻すけど、あいつはある日突然家出した。その理由は、」

「紫苑。」

「なんだ、知ってんじゃん。」

まぁ、本人から聞いたしね。

「俺は賛成だったんだ。でも……親がな。で、行方不明。俺はな、あいつから紫苑の話は聞いてたんだ。だから、紫苑がうちの店に来た時、本当にびっくりした。で……」

「で、何？」

……これ、私じゃないぞ？

「紫苑！？なんでいるんだよ！！」

「いつも通り、帰りに寄っただけ。それより……桜井と兄弟ってどういうこと？私のこと……馬鹿にしてたの？」

「なんでそうなるんだよ！！」

「だって……私が桜井に振られて、挙句の果てに桜井は行方不明。で、今の話を聞く限りだと私が原因なんでしょ？もう……最悪。」

「紫苑……」

「もう、いいよ。私、もうここには来ないから。」

「え……ちょっ……紫苑！！」

これはまずいぞ……