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「……」
「A……本当に苦手なんだね。」
「当たり前……ほんと、なんでみんなあんな喜んで乗るのか分かんない。」
うん、やっぱりとってもしんどかったです。はい。
「……おわび、じゃないんだけどさ、ここのレストラン予約しててさ。」
「え！？」
この遊園地にあるレストランはカップルに人気で、予約がなかなか取れないことで有名である。私、１回行ってみたかったんだよね。あれ？
「もしかして……そっちがメイン？」
「もちろん(笑)さすがにジェットコースターだけが目的でここには来ないよ。」
なんだ、そうだったんだ。
「なら、わざわざジェットコースター乗らなくても……」
「せっかくだしね。もうすぐ、予約した時間になるし、行こうか？」
「うんっ！！」
あー、ドキドキする。どんな感じなんだろ。やっぱり、高級な料理とか出てくるのかな？え、待って、テーブルマナーとか全然覚えてないや。うわ、大丈夫かな？不安になってきた。
「A、どうかしたの？」
「昌暉……私、テーブルマナー覚えてない……」
「あー、なんだそんなこと？大丈夫だよ。そこまでちゃんとしてなくても大丈夫だったよ。」
そっか、よかった……って、おい、
「行ったの？」
「え……あー、バレちゃった？」
「……誰と？」
もしかして、他の女の子とか……あー、マジか。
「そんな……そんな悲しそうな顔しないで？どうせ、女の子と行ったとか思ってるんでしょ？」
「なんで……」
「Aが考えてることなんてすぐ分かるんだからな。海とだよ。美琴さんへのプロポーズ場所決める時に候補で、１人じゃ恥ずかしいからって。」
「えぇぇ！？海！？何それ……昌暉ズルい。」
「……そう言うと思った。だから、やましいことなんてありません。だからほら、笑って。早く行くよ。」
「はーい。」
続く (更新停止中)
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作者名：ゆいこっこ | 作成日時：2016年8月29日 8時
