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「よかったね、紫苑。」
「A……ごめんね。Aにまで心配かけて。」
「ううん。紫苑が幸せになってくれるなら、私はそれでいい。」
「なにそれ、イケメンかよ(笑)」
「惚れそう？」
「うん、惚れそう。」
「『おい！！』」
いや、なんで昌暉まで。
「池田、Aなんかより俺の方がいいに決まってるから。」
なんかって何よ。なんかって！！
「お願いだから、俺のライバルにならないで。かなわないから。」
いや、昌暉はそのサイドかよ。
「お前らさ、ここでイチャつくのはやめてくれる？てか、店開けたいんだけど？」
「あー、ごめんなさい。春菜も……え？」
春菜、固まってる？なんで？
「春菜、どうしたの？」
「……昌暉がいる。」
「え？……あっ！！」
そうだ、春菜には言ってなかったんだ。
「え、Aの彼氏、え？」
「初めまして！！昌暉です。Aのお友達？」
「えっと……春菜、です。それでその……」
「彼女、スラッシャー。」
「えっ……あはは。そっか、だから今まで会うことはなかったのか……」
「春菜、ごめん、黙ってて。」
「……ほんとに。びっくりした。」
「春菜ちゃん、こんなこといきなり頼むのもどうかと思うんだけど、」
「あ、大丈夫です。誰にも言いませんから。」
「春菜……」
「Aが言えなかったのは納得がいくし。まぁ、黙られてたのはちょっと悲しいけどね。」
「ごめん。」
「それに、こんなこと言ったらまたネットが荒れる。私、平和主義。」
「さすがです。」
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作者名：ゆいこっこ | 作成日時：2016年8月29日 8時
