秘密の〇〇～SECOND～ (ページ18)

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６１ Side：紫苑ページ18

「やっぱ、無理だよ……」

夏希さんに連れられて、店の近くまで来たわいいものの、やっぱり、桜井がいると思うとすごく怖い。私が目の前に現れたら、また、今度はAたちからも遠ざかって、どこかに消えてしまうかもしれない。それは絶対嫌だ。

「あれ、紫苑？」

「え……春菜……」

「こんな店の近くで何してんの？ほら、一緒に行こう？」

「え……あ、ちょっ、ちょっと待って！！」

「え？」

「ごめん……私、行けない……」

「……何があったの？」

「何でもないよ。でも……」

「……やっぱり、私じゃ頼りないのかな？」

「え、なんで！？」

「私、紫苑とはAを通して知り合って、仲良くなったでしょ？だから……ほんとに友達になれてるのか分かんなくて……」

「何それ……友達だよ！！大事な友達！！」

「よかった……じゃあ教えてくれないかな？私も一緒に考えたい。」

まさか、春菜がそんな風に思ってたなんて知らなかった。でも……私も多分そう思ってた。だから、さっきもすぐには春菜に言えなかったんだと思う。私は高校の時のこと、そして今日あったことも全部話した。