目立つ君と地味な僕 (ページ40)

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藤井先輩がくぅくぅ寝息をたてて寝てるなか、今日は俺もご一緒ぜずにノートを開く

なにって？

ただの家計簿やで。

俺もな、こう見えて家庭的やねん

つっても、俺が付けなかったら誰もやらないからやってるだけやけど
出費するのも俺やし。

あ、、電卓持ってくればよかった

っていうか財布を猛烈に取りに行きたい
財布っていうか、財布のなかのレシート類が欲しい

教室にあるのに…

藤井先輩は相変わらず、俺を抱きしめて寝るくせは治らないまま

いい加減、ベッドで寝る事を覚えて欲しい
絶対そっちの方が寝心地いいし、楽やし、俺も嬉しいし

｢Win Winとは一体…｣

｢ま、その関係はWin Winじゃないことだけは言えるんちゃう？｣

｢んぁ！？｣

いや、今の完全俺の独り言
キングオブ独り言のつもりで発した

まず、ここにいる上で濵田先生の存在を意識したことがなかったわ。

だって、いつも話しかけるなオーラだすし
多分まともに会話したことない。

｢は、濵田先生…
急にどうしたんですか、、｣

｢あれ、重岡くんここ来て何ヶ月目やっけ？｣

｢はい、、？
入学式からなんで、2ヶ月くらいじゃないですか？｣

｢あー
部活は？｣

｢無所属ですけど…｣

え、え、なになになに
ものすごく成り立ってない。

最近の俺、会話成り立たなすぎてる気がする

俺が悪いんか、誰か語彙力くれや

みんな欲しいやろ？語彙力。

｢ふーん｣

聞いといて、めっちゃ塩対応された…
小瀧くん、俺はアホな濵田先生がそろそろ恋しくなりそうです。

まさか、藤井先輩と似てきてるんとちゃうか？

むしろ藤井先輩が濵田先生に似たの？
もういろいろ分からんで？

｢なんなんですか…｣

｢いやー、重岡くんももう2ヶ月かって。
流星がお世話になってます｣

｢あ、いえいえ濵田先生がいなかったらぼっちでしたから…｣