目立つ君と地味な僕 (ページ28)

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｢やっぱりそうなったか。｣

｢どういう意味ですか…｣

どうにか5時限に間に合わないかと
藤井先輩の腕を退かす努力をしたけど、それは始業のチャイムと共に散っていった

ああ…
俺の高校Lifeが、、

｢流星に捕まったんやな？
ドンマイ。しばらくはこうなってまうから、諦めや｣

今度は大人しく藤井先輩に捕まることにして、濵田先生の話を聞く。

多分、俺の力でどうこうなる問題ちゃう。

｢ふーん、流星のお気に入りちゃんは重岡くんなんやな。
ええやん、いい子そうで｣

｢独り言辞めてください…
俺にも分かるようにどうぞ、｣

濵田先生の脱線しまくる話をしばらく聞いていると、どうやらこういうことらしい。

・寝ている流星は最強

・お昼ご飯明けは大概ここ(保健室)で6時限まで寝てる

・流星に気に入られたら大変やけど、頑張れ

・ここにいる分には、というか流星に絡まれてる分は授業遅れても大丈夫←

ツッコミどころ満載すぎて、何からつっこめばいいのかわからんけど
藤井先輩に絡まれてる分には大丈夫って？？

｢んー？まあ、流星にもいろいろあるからな
これからもよろしゅう｣

｢は、はぁ、、、｣

なんも伝わって来なかったんやけど、これで大丈夫なんやろか

いろいろってなんやねん…

別に。

気になってるわけじゃないし。

俺やって藤井先輩に話してないし。

｢あ、ちなみに遅れても大丈夫って言うのは、流星が守ってくれたら。の話な？｣

｢濵田先生が何とかしてください｣

｢俺、保健室でのおサボリは見てへんから
ごめんな、ここには誰もおらんかったわ｣

見捨てた。
見捨てられたんやけど。

濵田先生はすました顔して、またパソコンと睨めっこ
後ろの藤井先輩は起きる気配もなし

はぁ、、、
昨日迷子になったのが運の尽きか

俺ってなんで平和な日常をおくれないんやろ