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第十話 ページ12

〜有川side〜







齢十歳の幼い彼は、私のことをしっかりと其の目に捉えていた









『私は御前の指導教官を頼まれてる。









ポートマフィアの・・・・黒社会の人間にするために。』









直ぐに解った









此の子は頭が良すぎる








故に______









きっと、多くの奴等が狙うだろう






加えて、あの異能力だ









_____『人間失格』_____






凡ての異能を無効化する異能力









『此の際だからはっきり云っておく。





御前は・・・・此の黒社会から求められている人間だ。









きっと、多くの困難に出会うだろう








だからこそ、此処で生きていくためには、御前の異能力_____








御前の本質と向き合う必要がある。』









話をしている間、彼は一切視線を反らさなかった









『私が此れから教えるのは、人殺しじゃない。









此の世界での生き方だ。』









此の______酸化し続ける世界での生き方だ____









『・・・・・自分を憐れむな。どんなことが在っても。








それだけは絶対にしてはいけない。







乗り越えるだけの力と、知恵を身に付けろ。








御前の生き方だ。否定なんてしない。』









此れは、私に対する言葉でもある







彼を、導かなければならない私の______








「Aさん・・・・」









『!・・・少し、喋りすぎたな・・・




其れだけは覚えててくれ・・・』









「・・・・・・。」









ギュッ______








『!・・・・・治?』









彼が抱きついていた







何も云わなかったが、其の温もりが愛しくて抱き締め返す









ペロッ






不意に、檻の中の狼が、治の頬を舐めた









何故か迚も可笑しくて








二人で笑いあった









〜おまけ〜


「先刻の狼、名前は如何するの?」






『そうだな・・・・今日は二人で考えるか。』








「良いの?」





『嗚呼。勿論だよ。』







鴎「(微笑ましいなぁ・・・・)」








其の日、此の二人のやり取りは場を和ませたと云う_____

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , ポートマフィア   
作品ジャンル:アニメ
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時

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