第二十話 ページ22
劇場内に入ると多くの客が思いおもいの席に座っていた
有川と太宰は出口に近い二つ並んだ席を選択した
『(矢張り、福沢殿が来ていると云うのが気になる・・・・少し、調べてみるか・・・。)
治、済まないが少し出てくる。始まるまでには戻ってくるから待ってて呉れ。』
「矢ッ張り先刻の人たちの動きが気になるの?」
他には聞こえない声の大きさで太宰は問い掛ける
『嗚呼。若しかすると、裏は案外面倒なことになってるかもな・・・』
上演まで後十分程____
有川は太宰に荷物を預け、会場の外へと向かった
_______
〜有川side〜
場内の図面は既に頭に叩き込んでおいた
頭の中で其れを展開し、進んでいく___
あれは___警官か?
申し訳無いが・・・・利用させてもらおう
______
反対側から歩いてくる警官とすれ違う間際
ドンッ
『!失礼、お怪我は無いか?』
「!い、いえ!小官は大丈夫です。其れより・・・此方、落とされませんでしたか?」
ぶつかった警官は一つの手帳を拾い上げ、手渡す
『嗚呼、そうです。仕事で使っているものでしてね、扶かりました。』
「いえいえ。では、小官は此れで!」
そう云って警官は去っていった
私は其の後、トイレへと向かい、排気口から天井裏へと回った
図面を思い浮かべながら更に進んでいく
『・・・・・・ビンゴだ。』
私の下には先刻の警官と、もう一人別の警官が合流していた
二人の会話に神経を集中させる
「なぁ、訊いてくれよ。先刻凄ェ美人に会ったんだけどさ。」
「はぁ?御前、今どんな状況か判ってるよな?殺人予告来てるんだぞ?」
殺人___予告___?
「ホントなわけないだろ?俺たちが今日何人配備されてると思ってる。
たったの四人だぞ?どうせ他の奴らも信じちゃ居ないさ。」
「其れは・・・・そうだが・・・・」
「其れに、彼の用心棒の先生も来てくださってるんだろ?大丈夫だよ。」
'
'
成る程・・・・そういうことか・・・・
耳に、上映五分前のアナウンスが入る
私は足早に、其処を後にした_____
=====
大人びていて、身長が高いので警官に疑われないAさん。
983人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時