第十六話 ページ18
数日後____
「有川殿、本当に我等を逃がして善いのですか?」
『気にするな。・・・・・事業が安定したら教えてくれ。』
「組織の名も・・・捨てなければなりませんね。」
悔し気で、哀し気な表情に有川は唇を噛み締める
太宰は其れを、苦し気に見詰める
「然し、貴方には感謝しています。」
「何かあったときは、我等にご連絡ください。きっと、力になります。」
そう云って、彼らは去っていった
『・・・・・・戻るぞ。』
踵を返し、歩き出す有川の後ろを太宰と、御供で来ていた広津が着いて帰る
「太宰君。」
「・・・・如何したの?広津さん。」
太宰にしか聞こえない声で広津が声を掛けた
「何故、彼女が部下から信頼されているのか判るかね?」
「・・・・?」
首を傾げる彼に広津は続けて話す
「彼女は努力の人だ。優秀であるにも関わらず、
血が滲むような努力で此処まで登り詰めた。
そうして積み上げた功績、そして、部下を大切にする彼女の性格が
私達を従わせている
其れが、彼女の強さだよ。」
'
___________君に、守れるかな?___________
広津の問い掛けに、太宰は言葉に詰まってしまう
今は、何もできないかもしれない
それでも、
「私は、彼の人を越える。
・・・・・護ってみせる。」
'
『御前達、先刻から何を話してる。早く帰るぞ。』
有川の一声で二人は歩みを早める
'
'
『嗚呼、あと一つ云っておくと、私は未だ御前に護られる気は無いぞ。
・・・・治?』
「え?」
『先ずは早く仕事が出来るように、此の前の課題を早く出せよ?』
未々、師には敵わない太宰だった
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時