第3話 ページ4
大黒社長に"入ってこい"って言われる直前、
いつもの___のせいで急に声が出せなくなった…
おかしいなぁ…ちゃんと薬飲んだのに…
今度からもっと量増やさないとダメ…かな…
ガチャッ
少し俯きながら、入るとそこには
いつもテレビに映るB-PROの人達がいた
みんな私を見て、キョトンとしてる
そして、大黒社長がメンバー加入の話をすると
みんな驚いた表情をした
当たり前だよね…こんなどこから来たのかも分から
ない、ましてや女がメンバーに加わるなんて…
でも、許してください…少しだけ…
私に居場所をください…全ては…___が終わるまで
社長達が去って、みんなの自己紹介が始まった
自己紹介をしてもらった後も、私は声が出せず
その場が静まり返った。すると、
"ちっ、無視かよ"
そんな声が聞こえた。
ごめんなさい…そう言いたいのに、声がでない…
ううん…たとえ声が出たとしても
言っちゃいけない…私はみんなに
嫌われないといけないから
"えっと…とりあえず君の名前、教えてもらってもいいかな?"
ニコニコした表情で私に訪ねてきた
北門さん…だったかな? 優しそうな人だな…
スッ
!!さっきまで喉にあった違和感がなくなり、
声が出せそうな気がした
"…優菜…天宮…優菜"
掠れた声で、なんとか自分の名前を言えた
"ステキな名前だね))ニコッ"
!! 私は目を見開いた…
そんなこと…久しぶりに言われたから
"ステキな名前に決まってるでしょ"
かつて、__に言われた以来だったから…
その後、阿修さん?が私を気遣って声をかけてくれ
た…ああ、ほんとにみんな優しい人ばかりだな
でも…甘えちゃいけないんだ…私は…
嫌われなくちゃいけないんだ…
私は阿修さんに冷たい言葉で返した
阿修さん、傷ついた表情してる…
本当にごめんなさい…ありがとうって…言いたいの
に…私は弱虫だ
その後、他のメンバーにも酷いことを言って
その場を後にした…
金城さんって人、私が阿修さんに言い返した時
相当怒ってたな…
きっとあの人も仲間思いの優しい人なんだろうな…
みんな…私のこと、嫌いになってくれたかな…
あんなキラキラした人達の中に
私みたいな人間はいちゃいけないんだ…
ほんとうに…ごめんなさい
そして、あの時…助けてくれて…ありがとう
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作者名:どんちゃん | 作成日時:2019年1月13日 3時