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「おっしゃー 授業終わったー」



さっきまで寝てました と言わんばかりに 制服のシワの跡が赤い頬に付いたこいつは 呑気に欠伸をしていた



『お前ほとんど寝てただろ』

「きーてたきーてた 赤点回避超余裕」

『寝言は寝て言え』

「ひでー! 翼ちゃん泣いちゃう」

『…原田 旦那が泣いてる 鬱陶しいからどうにかしろ』

「あたし知らねー」

『嫁に見捨てられたな』

「見捨てられたなねぇよ! いつからお前はそういう事言っちゃうような子になったの!? お前嫁とか言うタイプじゃねぇじゃんっ!」

『嫁に見捨てられたからって 八つ当たりすんなよ めんどくせ』

「くぁーっ!」



相変わらず原田が絡むとうるさいな
照れ隠しかよ



「おーい倉間ー ナルが呼んでんぞー」

『…ナル?』

「ナル先生? またなんかの任務じゃね?」

『はぁ…』

「怪我 すんなよ」

『…俺がするかよ』

「分かってっけど いちおーな」

『…』

「黙って心配されてろっての …気をつけろよ」




真面目な顔しやがって さっきまで顔真っ赤だったくせに





『あぁ 分かってる』

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作者名:ユノ | 作成日時:2023年8月19日 21時

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