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貴Side




貴「あー!!やっと終わったぁ....!梨緒帰ろ!!」



梨「マジで疲れたー。」



貴「ほんまそれ!うちさ、コンサート一回も
行ったことないんよねぇ....。だからさ、行ってみようかなーって!」



梨「....マジでいってんの?笑お土産よろー!!」



貴「だって....男嫌いも直るなら直ってほしーし!
お母さんに恩返ししたいから....」



梨「そっかー!いんじゃない?お母さんもきっと喜ぶでしょ?」



貴「そうかな....。家に帰ったら話して見るね!」



梨「それよりさ、後ろの人さっきからずっとついてきてない....?」



貴「え....?」



後振り向いたら誰もそこにはいなくて....。



梨「侑依!逃げるよ!!」



貴「えっ、ちょっと、まっ....?「捕まえたぁ....ハァハァ、
おじさんから逃げれると思ってるの....?ハァハァ....」



貴「!!....嫌あー!!!話して!!!触んないでぇ!!!キモい!!!」






どんどん涙が勝手に溢れていく....




おじさん「あ“あ“?なんだと?調子のってんのかあ“ー!!!」



梨「侑依!!!!」





貴「やめてぇ!!!」




?「なにしてんすか。おじさん。捕まりたいの?」



おじさん「....え?」



グイッ ボキッ!!!





?「....ふう....大丈夫?立てる?」


お兄さんはそう言って手を差し出してくれるけど....




貴「....ガタガタ....ガタガタ....」



梨「侑依!!大丈夫?怖かったね、もう大丈夫だから!ね?」



貴「......ないで....ガタガタ」



梨「え?」




貴「触んないでっていってんのよ!!」



ドンッ



梨「....侑依....?」



あまりそのときのことは覚えてなくて....



お兄さんはいつの間にか居なくなってて....






気が着いたら家に帰ってて玄関で泣いていた。









_____________________________


母「そっか....そんなことがあったの....」



貴「....怖くて怖くて....怯えることしかできなくて....
梨緒もいつの間にか突き飛ばしてて....グスッ」



母「侑依が家に帰ってこれたのは梨緒ちゃんのおかげなのよ?
話してくれたよ。突き飛ばしされたのは嫌だったけど
そんなことで嫌いになんかならないって。
なにも出来なくてごめんねって....」



貴「....梨緒が....?」



母「そうだよ。」



貴「....ごめんなさい....ごめんなさい....!梨緒突き飛ばしたりしてごめんねぇぇ!!」




その日はずっと泣いた。

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作者名:yuipi | 作成日時:2017年9月21日 19時

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