198キス ページ32
たった一つの囁き声で動かなくなった私の背中に腕が回され、甘い香りに包まれる。
ま「……僕にとってはね、Aちゃんは猫なんだよ。小猫ちゃん。
可愛くって、甘やかしたくなって、誰にも懐いて欲しくなくって、一生側に居てほしい。
だから、家で一人きりにさせると寂しくなる。
今頃泣いてるかも……とか考えると、今すぐ会いたくなる。そんな、僕の猫」
真冬くんは耳元で優しくなだめるように囁く。
ま「でも、猫だから結構プライド高くって、上手に甘えられない。
勿論、そんなところもかわいいよ。
でもね、そんな理由で甘えてくれないのはちょっと寂しいの。
だから、いーっぱい甘えてほしいな。
困ってるなら頼って欲しいな。
みんなそう思ってる。迷惑だなんて思わない。
むしろ、気を使われるほうが信頼されてないみたいでやだな」
いつの間にか、頭を大きな手で優しく撫でられていた。
真冬くんの声は私の心にあった冷たいものをゆっくり解かしていく。
でも、冷たく硬いものはそう容易くは溶けきらない。
『……別に、私はそんな誰かがいないと生きて行けないなんてことない。
猫で言うなら……野良猫。私、野良猫なの。
だから、別に助けなんて要らない』
私は怖いんだ。
また両親と同じように大切な人を失うのが。
そうならないためには、大切な人を作らないしかない。
ま「助けなんて要らない？……嘘だ。なるせくんにはいっぱい頼ってるじゃん」
『なるせは別だよ。幼馴染み。
友達なんてもの程軽い関係じゃない』
それに、なるせがいない将来なんて絶対にない。
なるせは失うことなんかない。
てか、失わない。
すると、真冬くんは頭を撫でる手を止めて背中に回す腕の力を強めた。
ま「……あー、ムカつくな」
真冬くんは乾いた笑い声のようなものを溢した。
ま「……Aちゃん、僕ね、結構なるせくんに妬いてるんだよ？
小さい頃のAちゃんの事知ってるし、Aちゃんの命の恩人にもなれてる。
それがすっごいムカつく。
僕のものにしたいのに、なるせくんのせいでなかなかならない」
『真冬くん……？』
真冬くんは突然言葉をきると、はぁ…とため息を吐いた。
ま「……でもね、なるせくんは言ってたよ。本当はAちゃんは僕らとも仲良くなりたいはずだって。
……そうじゃない？」
ま「ねぇ、Aちゃん…そろそろ気付いてよ。
このままじゃ、僕らも傷付く」
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カバヤキ(プロフ) - ルコふぃまてりぃさん» うわぁぁぁ……お疲れ様……。私も返って来たんだけど、自信ある順で返ってきたから最後のほうメンタル磨り減ったよ……(´；ω；｀)強く生きようね……！ (2022年5月23日 20時) (
レス) id: e95f11e925 (このIDを非表示/違反報告)
ルコふぃまてりぃ - カバヤキさん» テストあるの！？頑張ってね( :`∀´:)私はこの前定期の結果返ってきて…先生に絞られた( ´ ∀ `。) (2022年5月14日 22時) (レス) id: 15224720b1 (このIDを非表示/違反報告)
カバヤキ(プロフ) - ルコふぃまてりぃさん» 補習あるの！？大変だぁ…(´；ω；｀)ルコちゃんならできるよ！頑張れ！！私もそろそろテストあるから頑張んないと……(；・∀・) (2022年5月11日 21時) (レス) id: e95f11e925 (このIDを非表示/違反報告)
ルコふぃまてりぃ - カバヤキさん» めちゃめちゃ分かる！！皆声綺麗過ぎて……絡みも尊い…そして課題が全然終わらない…( : д ;` )補習は間逃れたいよね…！ (2022年5月8日 18時) (レス) @page48 id: 15224720b1 (このIDを非表示/違反報告)
カバヤキ(プロフ) - ルコふぃまてりぃさん» ミスタ超イケメンだよね！あと、ルカのクソガキムーブとにじENメンバーの絡みも尊くて何回も切り抜き見ちゃう！Voxも声、凄く落ち着くから何言ってるのか分かんなくてもASMR配信流し聞きしちゃう！ (2022年4月21日 9時) (レス) id: e95f11e925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カバヤキ | 作成日時：2021年12月12日 12時
