27 ページ27
？「お、神谷じゃん。」
あれからカフェでお互い感想を語り合ったり、もしもの話をしたり…楽しく会話していると、聞こえてきた声。
？「その隣は…彼女？」
立っていたのは、あの告白のときに少し後ろの方でスマホを構えていた人たちだった。
透に私に告白しろと命令した人。
きっと彼らが、TikTokに動画を上げたのだろう。
「まさか本当に付き合ってるとはなぁ。俺らが告白しろって命令したのに。」
私がその事実を知らないかのように、面白がるような目でこちらを見て言う。
「残念な彼女さん。実は嘘コクってやつ？」
「そうそう。神谷も可哀想だな、本気だと思われて相手にされちゃって。」
他の2人も次々と言う。
きっと彼らはここで私が「どういうこと？」ってなるのを見たいんだろう。
でも、私は透が私に告白した理由も知ってるし、本気じゃないことも勿論分かってる。
なにか言い返そうと思って私が口を開こうと思ったとき、
透「お前らには関係ないだろ。ほっといてよ。それに、僕は本気でAのことが好きだから。」
…こんなにキレた様子の透は初めてだ。
男の子たちも、いつもとは違う透の感じに驚いたのか「つまんね。」と言いながら去っていった。
『ありがとう。』
透「全然。アイツらに腹たったし。」
スッキリした表情で話す透。
先程のような怒った様子は微塵もない。
そこに、頼んでいた料理が来たので一旦食べることにする。
さっきの"好き"という言葉。
本気で言われた言葉じゃないのに。
"恋人ごっこ"を全うしようと透が言ったセリフなのに。
切ない感情と嬉しい感情が入り交ざっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
万奈(プロフ) - わざわざありがとございます！こちらこそ投稿頑張ってください！！ (2022年9月19日 23時) (
レス) id: 61e3cc8be8 (このIDを非表示/違反報告)
Macaron.。(プロフ) - 万奈さん» コメントありがとうございます。苗字の件ですが、修正しました。これで、大丈夫だと思うんですが…。もし不具合があれば、教えて下さい🙏これからもよろしくお願いします。 (2022年9月19日 22時) (レス) id: e961c94952 (このIDを非表示/違反報告)
万奈(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！質問なのですが、16話の苗字は変換出来ないのでしょうか？ (2022年9月19日 22時) (レス) @page16 id: 61e3cc8be8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Macaron.。 | 作成日時：2022年9月11日 12時
