渡辺妹、京本大我と交際中。

良き相談相手 ページ4

樹「最近きょもとどうなの？」


樹くんにそう聞かれて返事に困ってしまう。


京本くんと初めて会って以来、お兄ちゃんが家に連れてきたりコンサートなどで京本くんと会って話すことはあった。


お互いに自己紹介もしあって、"京本くん" "Aちゃん"と呼び合うようにもなったし彼と話すたびに彼の良さに気づいてますます惹かれていっている状態。


『どうなのって…どうかなぁ？』


樹くんは京本くんのことを唯一相談している相手であり、お兄ちゃんの親友でもある。


今もこうやってお兄ちゃんがいない隙に声をかけてくれている。


樹「今、きょものことどう思ってんの？」


どう思ってる？


『好き、かどうかってこと？』


私がそう尋ねると樹くんは「そういうこと」と言って頷いた。


京本くんのことは人としてもちろん好きだ。


でも、それ以上の気持ちを持っているのかも知れない。


実際に初めてあった日から京本くんと一緒にいると心臓がバクバクうるさいし、緊張する。


樹くんや他のお兄ちゃんの友達には全然緊張しないのに。


それに、京本くんと話すたびに"もっと京本くんについて知りたい"とか"優しいな""かっこいいな"と思っている自分もいる。


…私、京本くんのことが"男の子"として好きなのかもしれない。


『樹くん。私、京本くんのことが…。』

樹「その続きはきょもに言いな。もうちょっとでしょっぴー戻ってくるし。」


意外に口の堅い樹くんは私の相談をお兄ちゃんには話さないでいてくれているみたいだ。


樹「俺は応援してるから。」

『また相談しても良い？』

樹「俺でいいなら何でも聞くから。」

『ありがとう。』


樹くんって本当にいい人だな。


樹(ふたりとも早く進展すりゃあいいのに…。)


京本くんに私の想いを伝えるために、どうすれば良いのか。


まずは京本くんともっと仲良くなるところから頑張ってみようかな。


でも、それならお兄ちゃんのいない場所のほうが良いかな。


樹しょっぴーにバレたくないんなら俺の家来たら?

Aいいの?

樹いいよ。今度3人で遊ぼってきょもに伝えとくわ。

Aありがとう!樹くん大好き!

樹うるさい。


樹くんの方を見ると、少し顔を赤くしながらもニコッと笑ってくれた。

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