． ページ34
女「ふざけんな！」
そう言ってジリジリと近づいてくる。
私も一歩ずつ後ろに下がっていきフェンスにぶつかった。
ｶﾞﾁｬﾝと音がする。
女「何で…」
今にも泣きそうな声だ。
女「私…豊臣くんのこと気になってるの。」
だから私はずっとにらまれてたのか。
じゃあ、自分から行動すればいいのにとも思ったけれどなんとか心の奥にしまい込んで唇を噛む。
女「果歩の邪魔、しないでよね？」
果歩、と呼ばれた子を守るようにして私を睨みつける。
『わかりました。』
女「邪魔したらどうなるか分かってるよな。」
そう吐き捨てて集団は去っていった。
もう、秀吉くんとは一緒にいられない。
一人なんて慣れっこだったのに、秀吉くんといられなくなると思うと涙が止まらなかった。
『ｸﾞｽｯ…何で？』
一向に涙は止まらず、落ち着くまで暫く待つことにした。
すっとハンカチが差し出される。
秀「Aちゃん…。」
ハンカチを差し出した主は秀吉くんだった。
いつから見られてた？
『秀吉くん…。』
駄目だ、今すぐに逃げなきゃ。
そう思い、ドアの方に向かおうとすると腕を掴まれた。
『…離して。』
秀吉くんにそう訴えるけれど彼は静かに首を振るだけ。
秀「実はさ…見ててん。はじめから。」
『うそ……』
秀「どういうことか、教えてほしいんやけど。」
『ごめん、それはできない。』
これを話したら秀吉くんにまで被害が行くかもしれない。
秀「何で…？俺が頼りないから？それとも迷惑かかると思ってるん？」
図星をつかれ何も答えられずにいると、秀吉くんは私をベンチに座らせる。
秀「どんなことであろうとAちゃんの事を知りたいって思うのは、あかん？」
キュルン、という効果音がついてしまいそうな目で私を見る。
…負けた。
『わかりました。』
そうして私は話すことにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1005人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Macaron.。(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！夏休み中に本編の方も書いてみようかな…と思います。これからもよろしくお願いします🙇 (7月19日 23時) (
レス) id: 0435f914bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 本編の更新待ってますので、更新頑張ってください。 (7月19日 21時) (レス) id: 09c3d2c8dd (このIDを非表示/違反報告)
Macaron.。(プロフ) - 千鶴さん» ありがとうございます！これからもゆっくりめのペースではありますが、更新頑張ります。 (2022年9月24日 11時) (レス) id: e961c94952 (このIDを非表示/違反報告)
千鶴 - とっても面白かったです！更新待ってます！頑張ってください！ (2022年9月23日 11時) (レス) @page8 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
Macaron.。(プロフ) - 美優さん» 教えてくださりありがとうございます！参考になりました！ (2022年8月29日 11時) (レス) id: e961c94952 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Macaron.。 x他1人 | 作成日時：2022年7月27日 19時
