そして（ジェノスside） ページ38
「・・・・これが、この写真の女・・Aと、俺の過去の全てだ」
「・・・・」
先生の話をすべて聞き終わった俺は、黙ってしまった
・・・・このお方に、そんな辛い過去があったとは、知らなかった
改めて後悔する
・・・俺の行動が、どれほど軽率だったか。どれほどこの人を苦しめたか、理解した
・・謝ろうと、した
でも思いとどまった
＿謝ってどうする？謝る行為そのものが、失礼ではないのか？
だから、俺は・・・
「・・・先生」
「ん」
「俺・・・俺は、サイボーグです」
「？？何だいきなり・・・知ってるよ」
「いえ。だからこそ、です。・・・・サイボーグの俺は、涙を流すことは出来ません」
「・・おう」
「・・でも、俺も、家族を失いました。大切な人を失う悲しみも、辛さも、怒りも、分かります。・・・・だから・・その・・・」
すると
ポンポン
と、頭を軽くたたかれた
「・・・先生・・」
「・・・ありがとな。慰めようと、してくれたんだろ。・・・ジェノス。お前には、感謝してるんだ」
「！・・感謝？何で、ですか？」
「あー・・・。俺さ、強くなりすぎて、ヒーローになる理由とか、そーゆー大事なの、忘れかけてたんだよな。・・・思い出させてくれて、ありがとな」
「・・・！」
吹っ切れたような、笑顔だった。・・・でも、どこか、寂しそうな笑顔だった
「・・・さ！長くなっちまったな！夕飯食おうぜ！ジェノス！」
明るい、先生の声。でも、やっぱりどこか寂しそうな、暗い感じがした
違う。俺は、そんな先生を見たいんじゃない。
貴方は、貴方には、ずっと前を向いていて欲しいんです。
強くて、凛々しい、貴方でいてほしい
「・・・先生！」
「？何だよ。ジェノス」
「・・・今度、そのAさんの、お墓参り行きましょう。俺も、その人に、挨拶したいんです。最強の、先生の、きっかけになった人に」
「・・・・」
数秒の沈黙の後
「・・・しかたねーな」
先生はフッと笑った
優しい、笑顔だった
また一つ、先生から学んだ
俺も、早く先生みたいに、強くなろう
力だけじゃなく、心も、強い人に
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まゆげ(プロフ) - 泣きました 神作、ありがとうございました！ (2019年1月5日 10時) (
レス) id: fb6039e9a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユユ - はい。締め切りを過ぎましたが、投票は無かったので、書くのをやめにします。ありがとうございます (2017年9月1日 18時) (レス) id: 32b72de754 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - すみません。間違えました (2017年8月22日 20時) (レス) id: 6e3a1ab132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - お疲れ様です (2017年8月22日 20時) (レス) id: 6e3a1ab132 (このIDを非表示/違反報告)
ユユ(プロフ) - ようやく終わらせました。この駄作のあとがきを見てくださった方々、ご投票の方をお願いします。 (2017年8月15日 19時) (レス) id: 32b72de754 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユユ | 作成日時：2016年12月5日 23時
