あんたなんて…… (ページ27)

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LoveDays ページ27

佐藤「俺、帰るわ」

『あ、うん……』

京本「待って。佐藤くんもいてよ。」

佐藤「なんでですか？」

京本「君も知ってる事あるしね。」

田中「え、え、？」

京本「じゃあ、まず。俺と愛子…Aのお姉ちゃんが付き合ってたのはみんな知ってるよね？」

『……うん。』

京本「実はね、今は別れてるけど付き合ってる時にね言われたの。」

「“Aの彼氏転校させて？”って。」

「俺のお父さんさ、学校の理事長だし、偉い人みたいな感じだったからそんなの簡単でさ」

「もちろん断ったんだけどね。でもね“いじめるのと転校するのどっちが彼のためだと思う？”って言われて。あいつならやりかねないから俺が父さんに頼んだんだ。」

「北斗を転校させて」

「って。んで、愛子が俺に頼んでるところ見てたやつがいるんだよ。この中に。」

中島「……誰……？」

京本「身に覚えがあるよね？“佐藤くん？”」

「「「「「え？」」」」」

きっとここにいる誰もが耳を疑っただろう。

関係ないはずの勝利が呼ばれるなんて。

佐藤「……何のことですか？」

京本「しらばっくれても無駄だと思うな。」

森本「え、え？意味分かんないだけど」

田中「俺もだべ……」

京本「クラスに佐藤って言う子いたでしょ？」

ジェシー「あの、地味な男の子？」

京本「そうそう。」

髙地「え、もしかして」

京本「多分そのもしかして。」

京本「まさか、偽名で中学行ってたなんてね。元佐藤優太くん？」

佐藤「……何言ってるんですか？」

京本「もう1回言うけどさ、俺の父さん学校の偉い人な訳。しらばっくれても無駄だって。」

『……あ、思いだした……』

京本「そう。しかもこいつは、北斗の居場所も、知ってる｣

「「「「「「え？」」」」」」

佐藤「……っ」

京本「そろそろ吐いたら？しょうりくん？」

佐藤「……きっかけは中学の頃……京本とAお姉さんの会話を聞いた時……」