48キス ページ9
『行ってきます』
玄関のドアを開けると、やはり彼がいた。
な「おはよ」
『おはよう』
どちらからともなく、並んで歩く。
『相川君とは仲良くなれた？』
機嫌悪かったし、あまり好ましい雰囲気で話せなかっただろうな。
な「あぁ、うん」
なるせは適当に返事をして、頬を指で軽く掻いている。
な「……あ、あのさ」
なんだろうと思い、隣を見るとガサゴソ鞄の中を漁り始めた。
その鞄の中、物入ってたんだね。
『なんか忘れ物した？』
忘れ物をしたとしても、なるせが家に取りに帰ることなんてあり得ないんだけどね。
忘れ物じゃないとしたら、なんだろう。
そう思いながら見ていると、なるせを見ていると、鞄から顔を上げて言った。
な「ごめん。忘れ物したから、ちょっと待ってて。すぐ戻ってくるわ」
そういうと、道を引き返していった。
あ、戻るんだ。意外。
家までそんなに離れてないので、時間はかからないと思うが、そういう時は普通、�狎莵圓辰討討いい茘瓩箸いΔ里�優しさではないのだろうか。
なんでこの場に留めておくのだろう。
『早くしてよ』
そんなことをぼやきながら空を見た。
青い空をたなびく薄い雲。
私は空の写真を撮るのが好きだ。
肉眼で見るのとはまた違う雰囲気で見ることができる。
スマホを出して空の写真を撮った。
肉眼で見た時よりもハッキリとした空の青が白い雲を強調させ、綺麗だった。
な「ごめん、待たせた！」
荒い息が混じった低い声。
なるせが帰ってきた。意外と早い帰りだ。
走ったのだろう。
さすが。足はめちゃくちゃ早いな。
『珍しいね。忘れ物取りに戻るとか』
なるせは口を開けて呼吸をし、膝に手を置いている。
な「だって…これの為に…お前と登校……したんだもん」
…私のため？
よく分からないでいると、なるせは鞄からピンクの紙服をを出してきた。
白い紙製の取っ手にはピンクの大きいリボンが付いている。
華やかなのに落ち着きのあるかわいい紙袋だった。
��Present for you ��
と中央の円の中に筆記体で印刷されてあるところを見ると、プレゼント用の紙袋のようだ。
この紙袋、わざわざ買ったのかな。
めちゃくちゃセンスあるじゃん。
そこらへんの女子より可愛いもの選ぶセンスあるよ。
な「プレゼント。やるよ」
『…え？』
今日、私は誕生日でもなければ何かの記念日でもないはずだ。
…なんで？
な「中、見て」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「学パロ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カバヤキ(プロフ) - ありがとうございます！！是非、楽しみにしていて下さいね！(コメント返せるようになりました！) (2021年5月28日 15時) (
レス) id: ed7878be4d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続編おめでとう！新作も楽しみにしてます！なるせくんが出ない理由気になる... (2021年5月27日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - いえいえ〜物語作るのうまくてすごい！私別の夢小説で更新してるけど全然みてくれないし泣 (2021年5月23日 23時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ルコふぃまてりぃ - 誰なんだ！！！ぶつかってきたのは！！モブ？河本さん？それともnqrseくん？予想は………わからない…… (2021年5月16日 15時) (レス) id: 15224720b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 53位おめでとう！ (2021年5月13日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カバヤキ | 作成日時：2021年3月25日 16時
