63キス ページ31
ま「ここか〜」
結局、家まで着いてきた真冬君。
今日は親が家にいないので、帰りが遅くなっても大丈夫らしい。
ソワソワしながら周りをしている真冬君が少しかわいかった。
『上がれば？』
真冬君はぎこちなく頷いて、丁寧に正履を揃えて上がった。
リビングに通し、取り敢えずソファーに座って貰う。
『なんか、飲みたいもの、ある？』
真冬君は、なんでもいいよと言った。
なんでもいいなら、私が今飲みたい物でいいかと思い、取り敢えず炭酸水とレモネードの原液を混ぜ、レモンソーダを作った。
『はい』
出来上がり、真冬君に手渡すと、ゆっくり受け取り、おいしっと、小さく呟いた。
『私、教材取りに行くね』
そう言って方向転換しようとした時。
ま「あ、あのさ、ここ…さ…」
家に上がって緊張してきるのか、精一杯という感じの声が聞こえた。
なんだろう？
ま「やばいね、ここ。こんなに、Aちゃんの匂いに、包まれたのはじめて。肺が幸せ。心臓バクバクしてる」
真冬君はソファーの上で女の子座りをしながら、私に腕を掴んで、自身の胸に手をそっと押し当てた。
『わっ』
いきなり腕を引かれた私は、バランスを崩して真冬君に覆い被さる形になる。
『あ！ご、ごめん』
急いで離れようとしたら、真冬君がそっと腰に手を回してきた。
ま「このまま立つと、足、もっと痛くなっちゃうよ？」
真冬君はそう囁くと、足を下におろした。
それから、私の両足に足を絡め、腰の腕に力を込める。
完全に密着状態。
ま「捕まえた」
耳元で小さく笑われ、吐息がかかって思わず身を捩る。
ま「こら、動かないで」
ムッとした声でそう言いながら私の頭を撫でる。
『お、重いでしょ。話して』
ま「重くないよ。だから離さない」
撫でるのをやめ、今度は髪を弄り始めた。
文句を言おうと顔を上げると、視線が合い、反射的に逸らす。
真冬君は頬を染めながらも優しく微笑んでいた。
なのに、真冬君の心拍が早いのが伝わって来て。
真冬君も、こんなふうに、私の心拍数上がってるの分かるんだよなって。
空気が甘い。体が暑くて熱りそう。
でも、嫌じゃなくて、嫌いじゃなくて。
自分が分からなくなる。
ま「ね、Aちゃん、一人暮らしなの？」
唐突に、そんなことを聞かれた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コメント、ありがとうございます。
私もあんまり宿泊学習いい思い出ない…w。
これからも是非、読んでいってください！
頑張って更新します！
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カバヤキ(プロフ) - ありがとうございます！！是非、楽しみにしていて下さいね！(コメント返せるようになりました！) (2021年5月28日 15時) (
レス) id: ed7878be4d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続編おめでとう！新作も楽しみにしてます！なるせくんが出ない理由気になる... (2021年5月27日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - いえいえ〜物語作るのうまくてすごい！私別の夢小説で更新してるけど全然みてくれないし泣 (2021年5月23日 23時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ルコふぃまてりぃ - 誰なんだ！！！ぶつかってきたのは！！モブ？河本さん？それともnqrseくん？予想は………わからない…… (2021年5月16日 15時) (レス) id: 15224720b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 53位おめでとう！ (2021年5月13日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カバヤキ | 作成日時：2021年3月25日 16時
