夏祭りのなるせくん 2 ページ26
な「人酔いするところにわざわざ行きたくない」
なるせの母「えぇ…」
毎年、なるせのお母さんも説得してくれるのだが、効果はあまり感じられない。
なかなか折れないなるせを見て諦めようとしたその時。
なるせの父「なるせ、一緒に行ってあげなさい」
まさかの、なるせパパ登場。
な「でも、」
なるせの父「また来年、一緒に行けるとは限らないんだ。行ってもないのに楽しくないなんて決めつけるのは良くないぞ」
なるせは何故か、なるせパパに弱い。
な「…分かった。今年だけ、行く」
なるせは口を尖らせながらそう言うと、拗ねたように自分の部屋に入って行った。
『…やったーーーー！」
なるせの母「なるせ！成長したわね！お母さん感激！！」
なるせの父「ついになるせが折れた！俺達の勝利だ！！」
『すごい！説得してくれてありがとう！！』
なるせの部屋の鍵がかかる音を聞いた瞬間、全身で喜びに浸った。
やっと、なるせと一緒の夏祭りだ！やった！
そうだ。浴衣、着てみよっかな。
心がうずうずする。
な「うるせぇっ！！」
なるせが叫んだ。
───────────
───────
──
当日。私は浴衣を着て待ち合わせの公園に行った。
見慣れた背丈の人数を見つけ、急いで駆け寄る。
『ごめん！待た、せ…た……』
びっくりして思わず足を止める。
そこには、いつも可愛いなるせとは裏腹の、大人びてかっこいい浴衣姿のなるせがいた。
なるせは顔をあげ、ビシッと固まる。
『やばい、なるせ、浴衣めちゃくちゃ似合ってるよ、カッコいい！！』
私がなるせのことを見つめていると、突然なるせはブワッと顔を赤く染め、目を下に向けた。
な「あ、ありがと。その…A…も…か、可愛い……ね……」
最後は必死に私の顔を見ようとしたらしく、顔を上げながら言ったが、自然と上目遣いになり、その可愛さに思わず、胸を押さえた。
な「早く行くぞ！」
なるせは照れ隠しかのように、さりげなく私の袖を引いて走り出した。
『え、ちょっと待って！』
私も慌てて追いかけ、なるせを追い越した。
『なるせ遅い〜！』
な「はぁ？本気出してないし」
私達は競走しながら屋台の並びまで走った。
※下駄を履きながら走っている為、側から見れば二人とも遅い。
明るい光がだんだん近づき、それぞれなんの屋台か見えるようになるとスピードを緩めて歩き始めた。
な「お前、息切れるの早いな」
『な、なるせに勝たせてあげただけだしっ』
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カバヤキ(プロフ) - ありがとうございます！！是非、楽しみにしていて下さいね！(コメント返せるようになりました！) (2021年5月28日 15時) (
レス) id: ed7878be4d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続編おめでとう！新作も楽しみにしてます！なるせくんが出ない理由気になる... (2021年5月27日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - いえいえ〜物語作るのうまくてすごい！私別の夢小説で更新してるけど全然みてくれないし泣 (2021年5月23日 23時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ルコふぃまてりぃ - 誰なんだ！！！ぶつかってきたのは！！モブ？河本さん？それともnqrseくん？予想は………わからない…… (2021年5月16日 15時) (レス) id: 15224720b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 53位おめでとう！ (2021年5月13日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カバヤキ | 作成日時：2021年3月25日 16時
