入学式のなるせくん 2 ページ13
な「そこ、男の欄だよ？」
『え、うそ』
よくよく上を見ると、太い字で
《
と、でかでかと書いてあった。
見間違えた恥ずかしさと、クラスが同じなのでは無いかという微かな希望が胸に沸く。
な「女はこっち」
なるせが指した別の紙を見る。
急いで3組の紙に目を走らすと、上から4段目に、「7番 唐木A」と書いてあった。
い、一緒だ…。なるせと、一緒だ…！！
『なるせ、なるせ！一緒だよ！クラス！！』
そう言って、なるせに思いっきり抱きつく。
な「っしゃ！これで絶対に一人にならない！！」
二人で抱きしめ合い、喜びを分かち合っていたら、なるせの頭にスパン！と乾いた紙が当たる音がした。
なるせの父「あ、ごめ〜ん。手が滑った」
Aの母「クラスも分かったんだから、さっさと体育館の前、行くわよ」
私となるせがこんなに感動的な喜びを分かち合っているというのに、大人達は全員平然としけた顔をしている。
もっと盛り上がってよ！！
入学式は6年生と手を繋いで中に入るらしい。
そのため、私たちは体育館の前で待機するのだ。
「3組の方、こちらで〜す！」
何処からか声が聞こえる。
Aの父「じゃ、俺たちは先に体育館行ってるからな」
そう言うと、爽快と私となるせの両親達は体育館の中に入って行った。
な「なんかあの人達ノリ悪くね」
『いや朝3時から起きてオシャレしたり、着慣れない和服自力で着たりしてたからでしょ』
私のお母さんとか、特に眠そうだよ。
そこまで皆、お母さん達のこと見てないからそんなにオシャレしなくてもいいのに。
せっかくお化粧頑張ってたのに目が死んでて台無しだよ。
な「じゃ、おれらも行こう」
『うん』
6年生「何クラスの子かな？」
6年生が優しく声をかけてきた。
『3組！』
6年生「じゃあ、一番後ろの円の中に入っておいてね」
白いテープで仕切られた輪の中になるせと一緒に入る。
おそらく、この輪はクラスごとに分けるためのものだろう。
な！人多い」
『逃げないでよ』
人混みが苦手ななるせが脱走しないよう、腕を掴んでおく。
先生「はい、皆んな揃ったね。6年生、ペアの子と手繋いで〜」
遠くから大人の声が聞こえてきた。
ペアの6年生「唐木Aちゃんかな？」
『は、はい！』
6年生の男の人が優しく笑いかけ、手を繋ぐように促してきた。
私はそっとその手を握った。
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カバヤキ(プロフ) - ありがとうございます！！是非、楽しみにしていて下さいね！(コメント返せるようになりました！) (2021年5月28日 15時) (
レス) id: ed7878be4d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続編おめでとう！新作も楽しみにしてます！なるせくんが出ない理由気になる... (2021年5月27日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - いえいえ〜物語作るのうまくてすごい！私別の夢小説で更新してるけど全然みてくれないし泣 (2021年5月23日 23時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
ルコふぃまてりぃ - 誰なんだ！！！ぶつかってきたのは！！モブ？河本さん？それともnqrseくん？予想は………わからない…… (2021年5月16日 15時) (レス) id: 15224720b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 53位おめでとう！ (2021年5月13日 20時) (レス) id: ccb1d0def4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カバヤキ | 作成日時：2021年3月25日 16時
