【wrwrd!】狐と我々【男主】【軍パロ】 (ページ37)

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34. ページ37

過去編(？)の続きです
長い過去編もこれでラストです

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あれから俺は狼と一緒に暗殺の仕事をするようになった。
狼も中々強いため、俺と狼はたちまち最強と恐れられるペアとなった。

狼とタッグを組み始めて1年ほど経った時、ある出来事があった。
狼とはいつも同じ時間に同じ所で会い、暗殺の依頼などを共有していたのだが、その日俺がその場所に行っても狼はいなかった。
いつもは狼の方が来るのが早いのに、と首を傾げて待っていると、少ししてから一つの気配が近づいてきた。

『狼、遅かったじゃないk…』

振り返った刹那、振り下ろされるナイフ。
咄嗟に避け、ナイフの持ち主を見ると、それは当時俺と狼の次に強いと言われていた猫と言う暗殺者だった。
彼も名前の通り猫の仮面をつけている。

nk「あーあ、外しちゃったかぁ。油断してると思ったのに～」

『…猫、何でお前ここが…』

nk「何でって、狼に聞いたに決まってるじゃんか～」

『…は？』

oo「ちょ、お前俺の名前出すなよ。不意打ちで斬りかかろうと思ってたのに」

そう言いながら暗闇の中から出てくる狼。
心なしか仮面が笑っている気がする。

『…裏切ったのか…？』

oo「裏切るも何も、最初から演技だよ、えーんーぎ。お前を油断させるためのね。」

nk「1年もよく頑張ったよね～。たかがこいつを殺.すためにさ～」

その後の狼と猫の笑い声は俺の耳には入って来なかった。
何故なら、俺は憎悪と怒りで満ちていたからだ。

『…お前のことを』

信じていたのに。

唯一。

なのに…。

お前は…。

…絶対に

『ユルサナイ』

一気に狼との距離を詰め、心臓めがけてナイフを振る。
不意打ちだったからだろう。狼は避けきれず、ナイフの先が脇腹に刺さる。

oo「…っ！」

nk「！狼！」

狼に駆け寄る猫の頭と狼の頭―正確には仮面の留め具だが―目掛け銃弾を放つ。
高い音を立てて仮面が落ち、二人の顔が露わになる。
俺がわざと銃弾を外したと理解したからだろうか、二人は焦り始めた。

nk「狼！一旦退散しよう！あいつマジだ！」

oo「そうだな…」

逃げようとする二人に斬りかかろうとするが、振り返った猫が放った銃弾が左足に当たる。

『…っ！』

痛みで冷静になった時には、既に二人は居なくなっていた。
俺はと言うと、二つの仮面を放置したまま家へと帰った。

二人への復讐を胸に誓って。