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家に帰り、狐面を外す。
狐面を見ると血がこびりついていた。
『…シャワー浴びるか。』
脱衣所でふと目に入る、鏡に映った男。
血だらけで、片目に眼帯をつけた男。
左手で眼帯に触れる。
…俺がこれをつけ始めたのはいつだったか。
「こいつは忌み子だ！」
「お前の目ぇ変なの！」
「お前のせいで…私達がどれだけ苦労していると思っているの…⁉
お前なんて…
産まなきゃよかった」
眼帯の上から左目を撫でる。
こいつのせいで…
俺は…
…
…最近嫌なことばっかり思い出すものだ。
シャワーを浴び、身体中についた血を落とす。
いつからか見慣れてしまった赫。
穢れたものであるのはわかっている。
でも何故かそれを見るのは心地良くて。
何回も人を殺.したいって
思ってしまうんだ。
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作者名：ゆい | 作成日時：2020年3月4日 13時
