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食堂へ歩いて行く際、ゾムにはバレない程度に周りを見る。
マップは覚えておかないとな。
しっかしここ…結構広いな。
まあ軍基地なんだし、そんなものか。
気がつけば食堂の前にいた。
ゾムがドアを開けると、座っていた幹部達が一斉にこちらを向く。
警戒されているか…まあそれが普通だろう。
zm「A、ここ座り」
そう言ってゾムの隣の席を指される。
別にどこがいいとはなかったので従う。
tn「ゾム…食害する気とちゃうよな…」
食害？と首を傾げる。
zm「こいつ飯食わんからせえへんよ。さてはトントン、そんな事聞くとは食害されたいんやな？」
tn「いやいやそう言う意味ではないから…」
そう言いながらゾムから距離を取るトントン。
食害とは恐ろしいものなのか…？
『…ゾム、食害とはなんだ？』
zm「A、知りたいん？なんて説明すればええんやろ…ま、見てたらわかるで」
『…そうか』
答えると、丁度全員が揃ったようで、食堂内が静かになる。
gr「では諸君、いただきます」
全員-A「いただきます」
いただきます…？ああ、東洋の食事の際の挨拶だったか。
俺も一応『いただきます』と小声で言う。
「郷に入れば郷に従え」だからな。
ゾムを見ると、ゾムの隣に座っていた鬱の皿に沢山食事を盛っていた。
…これが「食害」か。
…確かに恐ろしいな。
鬱が苦しそうにこちらを見てくる。
止めてやるか…？
…俺に害はないからいいか、うん。
下手に止めてこちらに来ても嫌だしな。
そう思い、よそを見る。
鬱が「Aくんﾀｽｹﾃ」と言っているような気がしたが空耳だろう、うん。
ps「あれ、Aくん食べないの？」
正面に座っているしんぺい神が、殆ど減っていない俺の皿を見て聞いてくる。
全員の視線が再度集まる。
『…俺は飯を殆ど食わないから』
ps「少食なの？」
『…ああ』
ps「…そうなんだ」
一瞬しんぺい神が悲しそうな顔をしていたのは気の所為か。
――――――――――
区切る場所ってむずかしいね
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作者名：ゆい | 作成日時：2020年3月4日 13時
