trente et un ー過去(京本編) ページ40
．
大「...ここには、いたくない...。父ちゃんと母ちゃんに会いたい...。」
先程までの威勢はどこへやら
扉を叩いていた手を止め、ポロポロと涙を零し始めた
ーーーーーーーーー
ー「かあ、さん？...父さん、は？」
ー「...っ、いか、ないでよｯ...。」
ー「お、れを、おいてかないで...ｯ!!」
ーーーーーーーーー
(...。)
「大我さま、まずはここから出ましょう。」
大「...いい、いいよ...。期待するのは疲れた...。帰れないならここでくたばった方が「いいから。ここから出るぞ。」...は？」
まだ歳幼いコイツには明るい未来があるはず。
俺は、その未来に少し手を貸すだけだから
「...しっかり掴まっていてくださいね。」
大「は！？おい！ちょっと！優！！！！俺運動音痴ｯ...！！！」
。。。
あなたが運動音痴なことくらい分かってますよ
そうじゃなかったら、
こんなタイミングで捕まりませんから。。。
「ふぅ、お怪我はありませんか？」
大「な、ないけど...。お前って何者...。」
答えるべきではない。
任務が遂行したら、誰にも知られることなく静かに、
立つ鳥跡を濁さず
そう、教わったから。
大「...何でも屋か？」
「何でも屋、とは？」
大「...違うのか...。優、お前今日付で終わりなんだよな？...頼みがあるんだけれど...」
「わたくしに頼み事ですか？」
大「きっと、優じゃないと、聞いてくれない気がする。
...俺をここから出してほしい。」
本当は断るべきなのだろう
でも、だけれど、
「...私は一介の執事であり、雇われ者の身でございます。お家(ｲｴ)の事情を余所へ他言することはご法度。」
大「...だめ、k「なので、」え...。」
「たとえ何者かが貴方を連れ去ったとしても、私は関与していない。と、お心にお止めください。」
大「それ、って...。」
「では、時刻になります。旦那様へ大我様の身が大事無いことと、挨拶とをしに行かなければなりません。」
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麗(プロフ) - 裏設定とか公開して欲しいです！！めっちゃ面白そう… (2020年7月3日 0時) (
レス) id: adc805787a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 楽しく読んでいます。これからも更新お願いします。 (2020年5月8日 22時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - いつも読まして貰ってます。設定が自分好みで凄い好きです！続き楽しみにしています！頑張ってくださいね〜 (2020年4月22日 21時) (レス) id: fc1dcc2eee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：No.07 | 作成日時：2020年4月13日 1時
