さ く ら タ ル ト 《Daiki.A》完結

5 ページ5

.







「……あ、





Aちゃん…………」




妖精さんは
相変わらずほうきと着物を着ていました
あの頃と変わらない面影




あ「会いたかったです！妖精さんっ！」




「え、わぁっ！？」




嬉しさの余りついつい抱きついてしまいました
………どうしよう




あ「…あ、妖精さん。ごめんなさい」




「ううん、いいよ。
久しぶりだね、Aちゃん。また会えて良かった…」




そう言って抱きしめ返される体
…妖精さんはすっかり優しい方になっていました



…




あ「…妖精さん、また会えて嬉しいです！」




「こちらこそ…覚えていてくれたんだね、俺のこと」




あの日座っていたベンチに2人で座り、
まだ咲いてない桜を見つめながらお話してます




あ「ずっとずっと妖精さんに会えること楽しみにしてました！この春、引っ越して来たんです」




「そっか。良かった…





あ、その妖精さん止めていいよ？
俺の名前は大貴っていうの。大ちゃんって呼んでね」







…

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す