ホスト『 梵天』へようこそ。

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『竜胆遅いよ〜』




竜胆｢ごめんごめん。今日も来てくれてありがとう｣




『……ホストっぽい』



竜胆｢いやだからホストやってんだって笑｣




のぞみ｢毎回それ言うじゃん笑てか、Aもホストやってみれば？｣



九井｢確かにAなら中性的な顔してるし客つきそうだな｣




『え、そうかな…？』




確かに髪は短いけど客つくかな？笑




竜胆｢店のスーツ着せてみるか？笑てか、着せて兄ちゃん達の席に行かせてみよーぜ笑｣




のぞみ｢うわおもしろそう！笑｣



九井｢じゃあAさっそく裏来てくれる？｣




なんか勝手に話盛り上がっちゃってるし私良いって言ってないんだけど





強制的にバックヤードに連れていかれ、のぞみに胸をサラシで潰され用意されたスーツに袖を通す。



ベストが着いたものできっちりネクタイまでつけられる



のぞみ｢ちょっとメイク整えるね｣




竜胆｢じゃあ俺は髪セットすんね｣



メイクは涙袋を少し多めにして猫目だった目をより大きくみせる。


髪はもともとメンズカットしてたからセットしやすく、ふんわりした髪になった




のぞみ｢ジャジャーン！！！どっからどうみても可愛い系でしょ！！！｣


九井｢これは…｣




竜胆｢確かに可愛い系だな。｣





『すげ〜…』




鏡を見るとそこにはホストっぽい自分が写ってて、別人に見えた。




九井｢普通に客つきそう笑｣



竜胆｢行こうぜ｣



みんなだけじゃなく自分もちょっとワクワクしながら表に出た




いつも客としてくる側だったので少し緊張しながら竜胆の後ろを歩く




すれ違う女の子のお客さん達は常連なのか｢あんな子いたっけ！？バイトの子かな？｣とコソコソ話しているのに聞き耳を立てながら蘭の席に行く



竜胆｢兄ちゃーん。新しくバイトで入ったやつ入れていい？初めてなんだって〜｣


竜胆が塀にもたれかかりながら言う




蘭｢そんなやついたっけ〜？カナちゃんはいい？｣



カナ｢カナは全然良いよ！｣



竜胆｢んじゃよろしくね。いってら｣




肩をポンポンと叩かれ、後押しされる



ボックス席の塀の背が高くてボックス席の中からは見えていないのか蘭の｢え！？そこにいんの！？ちっちゃくね？｣という失礼な声が聞こえる




『失礼します』




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