ホスト『 梵天』へようこそ。

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ライターで火をつけた手持ち花火はバチバチと音をならしながら火花を散らし始めた



その火花に目が離せないでいると隣から声が聞こえた




蘭｢なぁ、俺ら付き合う？｣



高校生みたいなノリで喋り出す蘭。


そんなことを突然言ってくる蘭は今どんな顔して言っているのか分からない。



『ふっ、高校生みたいなノリで言うじゃん笑
雰囲気に呑まれた？』



隣にしゃがむ蘭に体重を預け、じっと火花を見つめる



すると、突然火花を背けるように蘭がキスをしてくる



そっと唇を離し、行為の時に何度も見つめられたあの紫の目ではなく穏やかで優しい紫の目。


蘭｢学生ノリで言ってると思う？｣



その紫の目から学生ノリや冗談で言っている心は読み取れなかった



その瞳から目を離せないでいると、ガス越しにコンコン、とノックする音が聞こえる



ガラス張りの部屋を見るとムスッとした顔で竜胆がこちらを見ていた



『…ぷっ、竜胆何してんの笑』



竜胆がガラス越しにこっちのセリフだよ！と言いながらベランダにでてきた



竜胆｢なんか暖かくないと思って起きたら兄ちゃんAとイチャイチャしてるし挙句の果てには俺差し置いて告ってるし｣



蘭｢おい、ちゃんと聞いてんのかよ笑｣




スっとベランダのフェンスに置いておいた私のタバコを箱から1本抜き取り、それを見兼ねた私がライターを突き出す




竜胆｢…兄ちゃんより言うの遅くなったのは気に食わないけど、俺も好きなんだけど｣



蘭とは反対側にしゃがみこみ、タバコの煙を吐く。




まるでどっちを取るかみたいにギュッと両隣の2人が私に寄ってくる



『……私も2人が好き。これが答えじゃダメ？』




私もタバコをもう一本吸い始めながら2人の腕を首に手を回し、顔をつける




蘭｢…ふっ、欲張りじゃん｣



竜胆｢うおっ、…まぁどっちか選んで欲しかったけど、Aが良いならいいや｣





『ありがと♡』




そういって2人のほっぺにちゅっとキスをする



蘭｢…店では腰触っただけで照れてたくせに。キスは口にするもんなの｣



ちゅっとリップ音を鳴らせながら唇にキスを落としてくる蘭




竜胆｢あ、兄ちゃんずりぃ！ずっと思ってたけど、兄ちゃんばっかり先に良いとことって！俺のちゅーはもっとすげーから｣



あまりの竜胆の弟スキル発動に蘭と吹き出しながら吸殻を灰皿に乗せる



『冷えてきたから中入ろ』





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うふふ。やっとくっつきましたね〜♡

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