#４３４ ページ47
『お、おお…』
上を向いて、思わず声が出た。目の前に見える円卓。そう、ここは知る人ぞ知る杯戸ショッピングモール。そして目の前にあるのはそこの目玉である大観覧車。
ほんとにゴンドラが78個ある。個でいいのか…？台？分からないや。
『(…ここで、陣平くんが)』
「シケたツラすんなよ、A」
「そーだぜ？今は俺も生きてるしな」
『ふふ、そうだね』
ぐしゃぐしゃと陣平くんは私の頭を撫でてくれた。雑だけど、陣平くんなりの励まし方なのだろう。
ふふっと笑っていると、後ろからぎゅうううううと強く抱きしめられた。
「ずるい」
『な、何なのよ〜。零』
「ハギや松田とばっかり喋るな。俺とも喋ってくれ」
一人称が変わった。うーん、何だ？大型犬かな…？耳としっぽが見えてきた…。
『ごめんね！お兄ちゃん』
「ハギを危険な目に遭わせた犯人なら僕がぶん殴ってやるから大丈夫だぞ」
「「「「何も大丈夫じゃないぞ、それ」」」」
4人の息のあった言葉に私とナタリーさんは激しく頷いた。
『うーん。でも、私もぶん殴っちゃうかも!!』
「2人でぶん殴ろうか」
『うん！』
「やだこの兄妹怖い」
「いや元はと言えばハギが悪いからな」
「そうだぞ？連絡聞いてどれだけ焦ったか」
「ああ。辞めてくれよなあんな事」
「もう2度とAちゃんにあんな顔させたくねぇしな。心に刻み込んでるぜちゃんと」
「ハギがもう1回爆弾の前でタバコ吸い始めたら僕がぶん殴る」
「俺も」
「俺も」
「なら、俺も」
「やめて!!!!死んじゃう!!!!」
.
.
.
皆で歩いて帰っている途中で、ナタリーちゃんに話しかけた。
『今日は楽しかった！ナタリーちゃんはどう、？』
「ふふ、とっても楽しかったわ！」
『可愛い』
「Aちゃんの方が可愛いわよ！もうっ」
「ナタリーちゃん」て呼んでと言われたので、遠慮なくそう呼ばせてもらう事にした。
いっぱい写真も撮りました！！！可愛い〜〜！！！！！
ナタリーちゃんと笑いあっていると、向こうから歩いてくる人の顔を見た瞬間に足が止まった。
何回見たと思ってるの？
何回テレビの前で悶えてたと思ってるの？
10年以上見てなくても、やっぱり思い出せるもんなんだね。
私は思いっきり息を吸った。
『見〜つけた!!!!!!』
「「「「「「A/ちゃん!?!?!?」」」」」」
その瞬間、犯人が青い顔をして来た道を戻っていく。
『あんただけは許さないって決めてたんだよ!!!!!』
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます！コナン編作成まで暫くお待ちください！ (4月23日 23時) (
レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした！暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい！ (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年7月14日 9時
