転生したら100億の男の妹で、月も破壊されていた件について ９【暗殺教室】【名探偵コナン】

#４３３ ページ46

「でね〜、その時にワタルが＿＿＿＿」


ナタリーさんとお話をしていて伝わってくる、2人の相思相愛度。こんなに愛してたなら、後追いした気持ちも分からなくはない。しかもあと5年後ぐらいの出来事だもんね。そりゃそうだ。


「今度、Aちゃんの彼氏さんの「業くん」って子にも会ってみたいなぁ。Aちゃんの乙女な顔見てみたい」

『え、ええ〜!?!?恥ずかしいなぁ』

「あ、俺も見てみたいなぁ〜」

「俺も〜」

『んもー！陣平くんと研二くんは見たことあるでしょ!!!!』

「「覚えてねぇなぁ〜」」

『いじらないでよ！』

「…A？」


息ぴったりでいじってくる研二くんと陣平くんを怒っていると、私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。この落ち着くテノールの声…。


『業？』

「Aもこのショッピングモールいたんだね」

『えへへ、うん！』


業の横を歩いていたお父様とお母様に挨拶をする。


『お久しぶりです』

「久しぶりね！Aちゃん！」

「嬉しそうな顔してるなぁ、業」

「うるさいよ、父さん」


チラリと零達を見ると皆ニヤニヤしていた。あ、零だけはニッコリしてました。怖いですねあの笑顔。目が笑ってませんね。


「今日ごめんね、誘ってくれたのにいけなくて」

『ううん！気にしてないよ！』

「また誘って？俺も誘うから」

『うんっ』


「聞きました？奥さん」

「ええ聞きましたわよ」

「「また誘って？俺も誘うから。Aに会いたくてさ」」

「『私も、業に会いたい！大好きだよ業』」

「『そんな事言ってない!!!!』」

「初々しいねぇ」

「見てて眩しいぜ」

『陣平くんと研二くん嫌い』

「うっそー！めちゃくちゃ嘘だよAちゃーん！機嫌直して？」

「悪ぃって！！」

『なら、ハーゲンダッツ買って』

「研二くんにお任せあれ」

「は？ハギずりぃぞ!!!!」

『家族の時間邪魔しちゃってごめんね、またね！業』

「あ」


そう言って業は私に耳打ちしてきた。今日はよく耳打ちされる日だなぁ…？


「愛してるよ、A」

『っひ、』

「またね」


満足そうに手をヒラヒラと振って遠ざかっていく業。
もう！後で覚えときなさいよ!!


「なんて言われたの？」

「顔真っ赤だぞ？」

『な、ななななんでもない!!!!早く、ご飯食べいこ!!』

#４３４→←#４３２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す