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手に持っていたペットボトルの蓋を緩めながら私はスタスタと歩いて曲がり角にいる男子生徒2人に中身のジュースをぶっかけた。
「「「「「「!?!?!?!?」」」」」」
「っ、!?!?冷てぇ!?!?」
「誰だよ…って、降谷さん!?!?!?」
『…わぁ、ごめんなさい!思わず手が滑っちゃってぇ』
「ひ…ッ!?!?」
「あ、いやえと…ッ!!!」
学秀の苦労を知りもしないで、そんないい加減な事言わないで欲しい。
今までどんな思いで日々過ごしてきたか、知らないくせに。
きっと私の顔はすごい形相をしていると思う。大切な幼馴染が悪口を言われるなんて耐えられないのだから仕方がない。
『生徒会長になれなかったのは、あんた達の力不足でしょ。親のコネだとかそういうのは関係ないんじゃないの?
というかうちの学校が親のコネや不正で入学させてくれるような3流高だと思うなら、さっさと辞めて別の学校に行ったら?』
「「す、すみません!!!」」
「そ、そんなこと思ってなくて…つい、」
「本当にすみません!!!」
『謝って欲しくて言ってんじゃないんだけど。謝る相手が違くない?私じゃないでしょ?』
「は、はいっ!!!!」
空気を読んだのか今来たかのように学秀が私の隣に立った。
「あ、浅野くん!!!悪かった!!すまない!!」
「嫉妬というか…なんつーか、そう言うので出ちゃっただけで。ほんとに、すみませんでした!!!」
そう言うと2人はスタコラサッサとどこかへ走っていってしまった。まだ話は終わってないのに!!と眉を顰めていると隣にいる学秀が笑い始めた。
『な、何よ…ぅ』
「ありがとな、A」
笑って学秀に対して、私も笑顔で返した。
『大切な幼馴染なんだから、こんなの当たり前でしょっ!』
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時