#416 ページ28
『次に暗殺仕掛けたのは誰だったの?』
「杉野だよ」
私の問いかけに、渚くんが答えてくれた。
「…杉野、あぁあの野球部のか」
「そうそう」
「球技大会では活躍していたし、野球ボールを使った暗殺か何かか?」
瀬尾くんの言葉に渚くんが頷いた。
「まんまとグローブでキャッチされてね。そこから杉野少しだけ自信がなくなって落ち込んじゃったんだ」
「自分の得意なもので暗殺を仕掛けたのにそれを難なく躱されるのは悔しいよな」
「そうなんだ。それでその日の放課後、殺せんせーはニューヨークにスポーツ観戦に行ったんだ」
「コンビニ感覚でニューヨーク行くな!!」
『マッハ20だから、…約27分くらい?』
「頭がこんがらがってきたな」
「それで?どうなるの?」
話が脱線しかけたところで、業が戻してくれた。渚くんが苦笑しながら口を開いた。
「翌日の昼休み。杉野の全身を殺せんせーが、触手で絡んでたんだ」
「「「「「は…?」」」」」
『…え?』
「杉野がメジャーに行った有田選手の真似をしてるって当てたんだけど、「杉野の肩の筋肉の配列が悪いからどんなに有田選手の真似をしても無駄だ」って言い切ったんだ」
「いくらなんでも、残酷すぎないか?」
「というか、なぜそんな断言が…」
『…ニューヨークでスポーツ観戦て、まさか野球の?』
「そう。本人に確かめたらしいんだ」
「「「「「国家機密が何やってるんだ!!!!」」」」」
「「肘や手首の柔らかさは杉野の方が上だから、鍛えれば有田選手を大きく上回る選手になれる。才能の形は1つじゃない、自分の才能にあった暗殺を探して」って言われたよ」
「なるほどねぇ…」
「その時、聞いたんだ。「殺せんせーはどうしてそこまでしてくれるのか、これから地球を消滅させるのに」ってね。
そしたら殺せんせーに、こう言われたよ「先生はある人との約束を守るために君たちの先生になったんだ。君たちと真剣に向き合うことは地球の終わりよりも大切なこと」ってね」
「ある人との…」
「約束?」
まだ事情を知らない学秀達は首を傾げていた。カエデの事が気になり、チラッと見ると何かを思い出すように笑っていて少しだけ息を吐いた。
『(…よかった)』
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時