#４１３ ページ25
『私が、桜の木…？？』
考えもしなかったその言葉に、私は首を傾げながらそう言った。その様子を見た研二くんは笑いながら頷いた。
「そうだよ、皆Aちゃんから色んなものを貰ってる。むしろ貰いすぎなくらいにね」
『…うーん…？』
「一つだけ覚えといてね、Aちゃん。
どんなに綺麗で、どんなに立派な花でもその
研二くんの雰囲気が変わったのを肌で感じて、私は何も言えなかった。
『…………』
「ま、要はさなんかあったら言ってね」
『分かった、ありがとう』
そう言うと、研二くんは私の頭を撫でた。見上げると、何かを耐えるようなそんな顔をしていた…気がする。
良くない事が起きそうな、そんな予感が私の背筋を走った。
＿＿＿その時だった。
「Aちゃん、萩原。…偶然だな」
「あっれ？班長じゃん」
『え！？航くん！？』
後ろから聞こえてきたその声にいち早く研二くんが反応して、私も遅れて振り向いた。
『わぁ〜！航くん！』
航くんに駆け寄ると笑いながら私の頭を撫でてくれて、思わず笑みが溢れる。航くんはいいお父さんになると思う、うん、絶対に。
『航くんはどうして？』
「ん、あー、今日は近くで仕事があってよ。ニュースで見て来てみたんだ」
『そうだったんだ！桜綺麗だもんね！』
「そうだな！！Aちゃん変わった事はねぇか？」
『んー…？特に何も…？？』
「そうか。そりゃよかったぜ」
そう言って航くんは再び私の頭を撫でた。
『(��変わった事��…？)』
私の思考をかき消すように、研二くんが私の肩をトントンと優しく叩いた。
「そろそろ戻ろっか」
『うん、そうだね！待たせちゃってるし、』
「��デート��の邪魔しちゃ悪いしね？」
『ぅ……』
にやにやした顔でそう言われてしまい、思わず照れてしまう。事実なんだけども…事実なんだけども！！他の人に、直接言われると照れちゃうなぁ。
.
.
.
2人の元に戻ると、いい時間だしということになり陣平くん達ともお別れをして帰ることにした。
『今日楽しかった〜！』
「いっぱい食べれたしね」
『うん！来年もまた来れたらいいなぁ』
「当たり前でしょ」
業がそう言うと、繋いでいた手に力が入るのが分かった。
『えへへ、楽しみだね』
「顔真っ赤、相変わらず慣れないねぇ」
『う〜……。明日から学校だね、頑張らなくちゃ』
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます！コナン編作成まで暫くお待ちください！ (4月23日 23時) (
レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした！暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい！ (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年7月14日 9時
