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「俺首席ゴリラに殺されない?」
「骨は拾ってやる」
「陣平ちゃんと業、任せたからな。よし、Aちゃん写真撮るよ」
内カメを起動した研二くんに、肩を組まれたため自然に体が近くなる。満面の笑みでピースするとカシャッと撮られた。
「なんて送る?」
「「今日から俺の妹」でいいだろ」
「よし」
研二くんが、LINEで零宛に写真と共にメッセージを入れた。その瞬間に既読がつく。
「「「『早っ』」」」
〈殺すぞ〉
「こ、怖!?」
「おい本当に国を守る公安警察かよ」
〈A単体の写真を送れ、ハギはいらない〉
「いらない」
その言葉にツボに入ったのか、業が笑い始めた。研二くんが自撮りをし始めて、それを零に送る。
〈おいやめろ〉
〈野郎の自撮りなんて需要ない〉
『需要ない』
その言葉に私は笑い始めた。無理、零ってこんな辛辣だっけ?怖…。カシャッとカメラ音がしてそちらを見ると研二くんが真顔で私にカメラを向けていた。
「よし、これ送ろ」
『研二く〜ん!?!?』
盗撮だ!?肖像権の侵害!あ、人のこと言えないや私も業の事勝手に撮ったし…。私の写真を零に送った研二くんその瞬間研二くんの携帯が鳴った。
「やば首席ゴリラからだ」
「スピーカーにしろよ」
「おっけー」
研二くんの携帯に顔を近づける。
「僕はこれで3徹目もいけそうだありがとな。Aは天使だった」
「「「『…………』」」」
「そういえば、業とA今日入学式だったんだな。入学おめでとう。入学祝いは、家宛に送っておいたから受け取ってくれ」
『わーい!ありがとう!お兄ちゃん!』
「あざっす」
「ゼロー!?どこ行ったー!?」
「悪い。もう行く、ハギと松田は後でぶん殴る。業とAは無理しない程度に頑張れ」
「『はーい』」
「「ゲッ…」」
ツーツーと電話が切れて、研二くんと陣平くんの顔が青ざめていく。
「…俺らぶん殴られるってよ」
「業が言い出したことじゃねぇか、業も殴られろよ」
「やだよ」
『業はだめだよ、私の彼氏だもん』
「よし今だけ俺もAちゃんの彼氏」
「待て俺もだ」
『やめてやめて。私そんなクズになりたくない』
そう言うと、隣にいた研二くんが私の手を握り目を見つめてにっこり笑った。
「クズなAも愛せるよ」
『………』
「Aちゃんのそんな顔初めて見た」
不愉快という表情を見せると向かいに座る業と陣平くんは笑っていて、研二くんはうえーんと泣き真似をしていた。
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時