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ケーキをみんなで美味しく食べて、学秀が帰って行った。帰る素振りを見せない業に陣平くんが話しかける。
「親御さん心配すんじゃねぇのか?」
「俺ん家親いないから大丈夫」
その言葉に慌てた様子で研二くんと航くんが陣平くんを突っついた。陣平くんもオロオロした様子で眉を下げていた。
その様子に私と零とヒロくんは笑いがとまらない。
『業、ちゃんと説明しないと多分この3人誤解してる』
「え?あー、ごめんごめん。
俺の親2人とも外国行ってるから今日本に居ないんだよね」
「全力で謝ろうとしてた時間を返してくれ」
「ホントだよ…、陣平ちゃんが触れちゃいけないとこに触れたかと思ったよ」
「全くだ…」
『じゃあ、業も入れてお泊まり会かな?』
「は?」
私がそう言うと、零が凄まじい形相でこちらを睨んだ。
『ひええ…』
「業の寝る場所はどうするんだ」
『私のベッドでいいよ』
その言葉に、私の両肩をガシッと掴んで顔を近づけた零。
「は!?馬鹿なのか!?!?
いいか男はケダモノなんだぞ、あっという間に喰われるぞ!?」
『いやぁ…、さすがに皆がいる状態でそんな事しないでしょ…』
「そうだよ、喰うとしたら零さん達がいない時にするから」
「まぁもう喰われてるしね」
「はァ!?!?!?」
「ゼロー、声大きいぞ」
「よし、業。一緒に風呂に入ろうか…な?」
「えぇ………」
.
.
.
私が1番風呂で、業と零が2番目に入っていった。
「くそこの赤髪ィ!!!俺が居ない隙を狙って!!!」
「ハハハ、ごめんごめん」
「「「「『………………』」」」」
零の一人称が変わったからかなり動揺しているんだろうなぁ。
『…大丈夫かな、業』
「さすがに妹の彼氏をボコす真似は…しないと信じたいね」
「シャバーニ様だからな、分からねぇよ」
「冷静なままでいてくれたら助かるんだがな」
「Aちゃんの事になるとゼロは冷静さを無くすからね」
『はは、確かに』
まぁ、でも…「ヒロくんには叶わない気がするけどなぁ」なんて思ったりして。そんな事絶対ヒロくん達には言えないけどね。
ハロ嫁でたった半年されど半年一緒にいた3人、幼少期からずっと一緒にいたヒロくんの話になった時にしたあの表情。あんな表情、この世界では絶対させない。
私の命を賭けてでも、守り抜くんだ。
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時