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「そんな事なるわけなくない?他の人なんて興味無いけど?」
『うう〜!じゃあ、かっこいい顔私以外に見せないで』
そう言うと、業は口を手で覆った。何をしてるのだろうか。
「Aも可愛い顔俺以外に見せないでくれる?」
『ひえ』
ときめいちゃうね、ドキドキしちゃうよ。ずるい。そう思っているとふわ〜〜と香ってきたいい匂い。
『美味しそうな匂いする!』
「ふっ…」
気付けば出店エリアに来ていたらしくて、たこやきや焼きそばにフランクフルト、じゃがバターにイカ焼きにいちご飴にラクガキせんべい、クレープもあった。
『夏祭りリターンズだね』
「あ〜、あんときはせんせーが出店してたよね」
『本当に、濃すぎる1年だったね』
「浅野クン達にも言わなきゃね」
『うわ…、そうだ。すっかり忘れてた…』
「ほとぼりが冷めたあと、たっぷり吊し上げて吐いてもらう」とか卒業式で、学秀言ってたしなぁ。一応烏間先生にも聞いたら「Aさんの幼馴染だし、生徒会長だしな。あの4人も浅野くんと同じように気になるのだろう」と言っていて許可を得た。
あの5人は私に感謝してほしい。
その時強い風が吹いて、桜吹雪が起こる。
『春って感じがするね』
「悪くは無いよね」
『桜の花びらが地面に落ちる間に3枚取れると願いが叶うんだって!』
「へぇー…」
『とんでもなく興味無さそう』
「Aはなにお願いするの?」
『え、えー…?何だろう……?』
皆が笑顔で幸せになれますように?
ヒロくん達の救済がうまくいきますように…?
色々ありすぎて纏まらないなぁ…。
「そんな悩む?」
『悩む〜!じゃあ、業は?』
「んー、何だろ」
そう言って考える素振りを見せた業。
「思いつかないね」
『でしょ〜?あ、!見て!昼の月出てる』
指さした方には、少しずつ崩壊をし始めている月があった。
「10年くらいすれば小さく纏まるんだっけ」
『言ってたね。大爆発で地球との距離が縮まったから壊される前とほぼ似た感じになるってね』
「もう三日月に慣れたからね、何か違和感あるけど」
『うーん、そうだねぇ…。あ、お月見もしなきゃね!?』
「何が目当て?」
笑いながらそう聞かれて、多分業には見破られてる。だけど私にだって女心というものはあるんだよ?そう思って私は答えた。
『そ、そりゃ…お月様…、ん、えーと。お団子かな』
「知ってた」
無理だった。食欲には勝てないもの。
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時