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椚ヶ丘中学生でいられる、最後の日。3月31日。
この日、私達は最後の制服を着て椚ヶ丘中学校にいた。
ワゴン4台に乗せられた大量のアルミケースが教室の中に入ってくる。
「「「「おぉ〜〜!?!?!?」」」」
開けられたケースの中には、大量の1万円札が。
『烏間先生!!写真撮っていいですか!』
「あ、ああ…構わない…が」
スチャッと携帯を構えて、撮る。
『これ携帯の待ち受けにしたら、金運上がらないかな!?』
「やめて、自分の彼女の待ち受けが金とか可愛く無さすぎる」
『確かにそうだね?それはごめん』
「すっげぇー!金だ金!!」
「???」
前原くんは100万の束を5個くらい持ってにやけてた。隣の磯貝くんは3個くらい持っていたが、首を傾げていた。
それを見た渚くんが呆れながらも、烏間先生に問いかける。
「割と、速やかに支払われましたね。もう少し時間かかるのかと思いました」
「あ、あぁ。国からの口止めの意味もあるんだろうな」
「なるほどね〜」
私達は、話し合った。これまた殺せんせーのアドバイスブックを参考に。
___「「達成した」事が大事なんです!大金を頼りに生きるようでは良い成長は出来ませんよ!」
ご迷惑をかけてしまった所に寄付をして、私達は学費と将来の1人暮らしの頭金くらいをいただいて…。残りは「1年間の支援への感謝」として国に返す___とそこまで話が纏まったところで、業が提案した。
「ねぇ、俺さずっと考えてたんだけど。E組のあの山、このお金で買わない?」
『名案〜!!』
「いいな!それ!」
「赤の他人に荒らされたくないし…」
少しだけ恥ずかしそうにそう呟いた業の声は、多分私にしか聞こえてない。
『そうだね、私達の大切な絆だもん』
笑顔でそう言うと、業は笑って私の頭を撫でた。とそこへニヤニヤしながら莉桜がやってくる。
「はーぁ!この2人のイチャイチャも見納めか〜!!!
残念だなぁ!!!!」
『なーに言ってんだ!!!!全然残念じゃなさそう!!』
「また集まろうねぇ、みんな…」
「ぜーったい集まろ!」
悲しそうに陽菜乃が呟くと、隣にいた桃花がグッと拳を握りながら力強く言った。
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4月2日に、私達は防衛省を訪れた。カメラのフラッシュがたかれる中で、磯貝くんが烏間先生…あ、烏間さんに私達で書いた感謝状を渡した。
そして、「今後は普通の学生として生きていきたい」とも表明して私達はそれぞれの道へと歩き始めた。
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時