#４０４ ページ16
「…けど、1年前のあの日。お姉ちゃんと電話した時声のトーンが上がってたの。本当に恋してる乙女みたいな可愛い声でね。
…お姉ちゃんのウェディングドレス姿、見てみたかった。
絶対、絶対に…っ、綺麗だったろうなぁ…」
『…………』
途中で見つけた公園のベンチに座って、静かに涙を流すカエデの頭を撫でる。
「…A、はもう…声覚えてないん…だっけ、」
『そう。顔もね、写真見ないとすぐには思い出せなくなっちゃって。
人って、馬鹿だよね。大切なものは失ってからその大きさに気づくんだから』
「…っ、ほんとにね。なんでいつまでもお姉ちゃんが生きてるなんて思っちゃったんだろう…。この世に当たり前なんてないのにね」
『ほんとだよね。カエデのウェディングドレス姿は絶対に見たいから、頼むから早く渚くんと付き合ってもらっていい？』
空気を変えたくて、そう言うとカエデは顔を真っ赤にしてプルプル震えていた。
「んなぁああああ！？！？！？！？
もう！！最近思ってたけど、Aって業くんに似てきた！！ううう〜〜！ばか！」
『ごめんごめん』
笑いながら言うと、ポカポカ叩いて来る。涙が止まったカエデが立ち上がった。
「私だって、Aのウェディングドレス姿見たいんだからね！隣が業くんじゃなくとも！」
『そこは嘘でも「隣は業くんで」って言いなよ…』
「腹立つ」
『oh......…』
「「俺のもんです」みたいなさー！オーラ出しちゃって！業くんのばーかばーか！！」
「誰が馬鹿だって？茅野ちゃ〜ん？」
「げぇ！？！？！？」
後ろから聞こえた声に驚いて振り向くと業と渚くんがいた。ん、渚くん！？！？渚くんは笑ってるけど、耳真っ赤だね…！？あ、聞こえてたやつだね、これ！？
業が、渚くんに耳打ちをしていて渚くんが分かりやすく顔を赤くして業を軽く殴っていた。
『(…これはもしや？？)』
「な、な、ななな渚！？今の話聞いてた！？」
「う、ううううん、聞いてないよ」
絶 対 聞 い て た で し ょ
嘘下手か、私より嘘下手？とカエデの方を見てみると安心した顔をしていた。
なんでこんな分かりやすい嘘が見抜けないの！？そうか、好きだとこうなるのか…。そうだよね。嘘とか云々の前に「カッコイイ好き…」って思うんだよね。
並んで歩き始めた渚くんとカエデを見て一言。
『…早く付き合えよ』
「ほんとそれ。
ちなみに俺はウェディングドレス着たAの隣を譲るつもりないから」
『ひぁ…』
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます！コナン編作成まで暫くお待ちください！ (4月23日 23時) (
レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした！暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい！ (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年7月14日 9時
