検索窓
今日:70 hit、昨日:65 hit、合計:47,337 hit

#403 ページ15

「初恋を叶えるなんて我が息子ながら、やるなぁ〜!このこの〜!!」


そう言って業を突っつくお母様に思わず笑みが零れる。


「こんな子だけど、どうぞ末永くよろしくお願いします」

『こちらこそ不束者ですがよろしくお願いします』


ぺこりとお辞儀されて、私も負けじとお辞儀をし返す。これでいいのか…?これでいいんだよね、?


「本っ当に、可愛いわねぇ〜!」

『ありがとうございます』


なんだろうか。
何となく業のお母様、私のお母さんに似てるな…。業と話し始めたお母様を見てそう思った。あれ、渚くんのお母様とお父様一緒にいる。仲直りしたのかな、確か別居してたみたいな言ってなかったっけ。

ふと、黒色の髪の毛が視界に入る。あれ…、カエデ…?目を丸くしていると視線に気がついたのかカエデが近づいてきた。


「A〜!!久しぶり!」

『カエデぇ!会いたかったよ!というか…髪の毛、』

「うん。もう偽る必要もないしね、黒髪に戻したの」

『…そっか。緑髪も可愛いけど黒髪似合うね、そっくり』

「ふふ、ありがとう。Aのお兄さんとーってもかっこいいね!?Aの男バージョンって感じ…?お話してる時、王子様かと思ったよ!
スーツ姿似合うね…?もちろんAも可愛いよ!」

『ありがとう、きゃー照れちゃう!』

「もうすぐ300億配られるらしいね?」

『ね〜、制服で椚ヶ丘行かなきゃなんだっけ…』


ちょっとめんどくさいな…私服で行きたい。と思っていると少しだけ哀しそうにしているカエデの瞳が見えた。


『…そういえば、ちょっと喉乾いたんだよね!カエデ一緒にコンビニ行こうよ!』

「!
うん、!」

『零〜、ちょっとコンビニ行ってくる〜!!』

「あぁ、分かった。何かあったら連絡するんだぞ」

『はーい』

.
.
.
防衛省の廊下を歩いていると、カエデが口を開いた。


「やっぱりこういう時って、しんどいよね」

『…うん、そうだね』

「お母さんとお父さんがいてさ、皆仲良さそうで…。羨ましくなっちゃった。

…会いたい、なぁ。お姉ちゃんと、お母さんに」

『………私も、会いたいな』

「お姉ちゃん、25歳だったんだよね。結婚してもおかしくない年齢だったのにさ、ずーっと教師の仕事が楽しいって言ってたの。恋愛なんてしてる暇ないって、恋愛なんて私には必要ないって言ってたんだよね」

『…うん』


防衛省から出て、コンビニに向かいながらカエデが話し始めた。

#404→←#402



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
563人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。