#３９９ ページ11
『ふわぁあ…』
欠伸をすると、目の前の業も釣られて欠伸をした。その時ﾜｧｯと騒ぐ声が部屋の外から聞こえる。零達はまだ飲んでるのか…。ま、そりゃそうか。そう思っていると、同じようなことを思ったのか、業が口を開いた。
「零さん達まだ飲んでるんだね」
『半年ぶりに会ったらしいからね、積もる話があるんだと思う…』
「…なるほどねぇ」
『んー、眠くないの…？』
「Aと初めて会った時の事とか考えてたからね。あんまりかな」
『…夏祭りの…？』
「そ、あと中1の時とか」
『あの時の私達が今の私達見たら驚くだろうね』
そう言うと、業が私の頭を撫でながら口を開いた。
「俺はいつかこんな日が来ると思ってたよ」
そう言いながら優しく微笑んだ業に、私はﾄﾞｷｯとしてしまい業に胸の中に顔を隠すように抱きついた。何その顔。キリッとした瞳が柔らかくて、薄い唇が小さく弧を描いて美しくてキラキラしてて…。
私の様子に少しだけ驚いた業は、すぐに調子を取り戻して笑った。
「どうしたの」
『ぁわ、ひぃ…ぅ』
甘い甘いお砂糖のような糖分たっぷりの声にドキドキが止まらない。これだけかっこいい人が、ずっと私の事を想ってくれていたなんて…。なんて幸せな事なのだろう。
でも＿＿＿業の身体に回した腕に力を込めてぎゅうっと抱きしめる。
「A？」
『…あの、業』
赤い顔のまま私は、顔を上げて業を見つめた。
「どうしたの？顔真っ赤だし、目潤んでるけど」
『…これからも、ずっと私の事だけ好きでいてくれる…？』
その言葉に業は一瞬固まったと思うと「はぁぁ…」と長い長いため息をついた。じっと私を見つめるその目は、先程の柔らかい目をしているけど瞳には熱が灯っている。
「そんな可愛い事言わないでくれる？」
『ぅ…え！？だ、だって…ぇ』
「言われなくても、そのつもりだけど？」
私の頬を片手で優しく掴むと、さっきみたいに柔らかく笑ってキスを落とす。唇に、舌が這う感覚があって舐められたとその時分かった。いつの間にか、業が私の上にいて両手を優しく握っている。
『業…っ』
口を開けたからだろうか、舌が口内に侵入してきた。頭の中で響く水音に頭がいっぱいいっぱいになる。
イリーナ先生に鍛えられたからなのか、もしくは元からの才能なのか。おそらく後者なのだろう業のキスは何度受けても慣れる事を知らない。
『ぁ…っう、んんっ〜…』
「っ…ん」
きゅんとお腹の奥が疼いた。
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます！コナン編作成まで暫くお待ちください！ (4月23日 23時) (
レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした！暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい！ (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年7月14日 9時
