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「世間には勝手に言わせておくんじゃ」
「大事な思い出はちゃんと心の中に閉まっとくんだよぉ」
『そうですね』
にっこり笑えば、うんうんと嬉しそうに頷いて手を離された。軽く息を吐いて、ヒロくん達の方を振り返る。
『さて、行こっか』
「そうだね」
『おばあちゃん、お魚とかたくさんありがとうございます』
「構わん構わん」
「いっぱいお食べ」
手を振って、私達はその場を後にした。その後、肉屋さん、果物屋さんの人達から大量に物を頂いて無料で食料調達が出来た。
「「「「「………………」」」」」
「Aちゃんの人脈は怖いなぁ」
『松坂牛までもらっちゃったね…?すき焼きにしようか』
「そうだね、せっかくなら美味しく食べよう」
ヒロくんと相談していると陣平くん達が嬉しそうにうずうずしていた。零が頻りにスマホの時間を確認している。
『…どうしたの?零』
「ケーキを頼んであるんだ」
『あぁ…』
「ついでに受け取りに行ってもいいか?」
『うん、大丈夫だよ』
荷物を持ってるのは、陣平くんと研二くんに航くんと零だ。「警察の力なめんなよ」と言われて私達は持たせて貰えなかった。
なめてはないけどね…!?!?
そういえば…と学秀の持つ紙袋が少しだけ気になっていた。気になるのは私だけじゃないようで研二くんがチラチラとそれを見ていた。
「学秀そん中何入ってるの?」
「プレゼントですよ、Aの。
あとホワイトデーです」
その言葉に私は目を丸くした。
『えー!?ありがとうじゃん!?!?』
「誕プレもバレンタインももらったしな、あげない訳にはいかないだろう」
『別に気にしなくていいのに…』
「僕があげたいんだから気にするな」
『ど…っ…そ、うですかぁ…』
顔がいい事をいい加減自覚して欲しい。いや自覚してるわこの男は。え、だったらタチ悪くない!?!?
「え〜?浅野クンにプレゼントなんて渡してたの?ちなみに何渡したの?」
『名前入りのシャーペンだよ』
「ああ。書きやすいから助かった」
『せやろ?』
「なんで関西弁?」
「…ふぅん」
少しだけ拗ねた様子の業に、私と学秀は顔を見合わせて笑った。
「何笑ってんの」
『なんか可愛くて?』
「はぁ?」
「Aを取ろうなんて思っていないからな」
「…ならいいけどさぁ」
とは言いつつ少しだけ不満そうな業。後でぎゅうしたら喜んでくれるかな、?
いつの間にか零がケーキを受け取りに行っていたようで、帰ってきた。
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ゆあ(プロフ) - 神楽さん» コメントありがとうございます!リクエストありがとうございます!*ˊᵕˋ* (7月11日 7時) (レス) id: 055e3334f7 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - はわわわわ最高ですぅぅ!!( ╹▽╹ )( ╹▽╹ )リクエストです!!警察学校組と海に行ってほしいです!(萩原・松田・伊達・諸伏・降谷兄妹) (7月10日 21時) (レス) @page37 id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 神楽さん» こんばんは、コメントありがとうございます´`*!リクエストありがとうございます!お楽しみにお待ちいただけましたら、幸いです。 (7月9日 22時) (レス) id: 055e3334f7 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 兄妹でゲームしてほしいです!!! (7月8日 21時) (レス) id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - くろさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ネタが貰えるとこちらとしても嬉しいのでwin-winですね*ˊᵕˋ* (7月7日 22時) (レス) id: 055e3334f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月3日 17時