#１５３ ページ7
プラン16…。予備のプランも含めたら一体どれくらいになるのだろう。そしてそれが全て頭に入ってる2人をもはや尊敬する。2人が出て行き、皆の心境はこうだろう。「先生2人はビッチ先生の裏切りを知らない」と。
「でも、もしかしたら殺せんせーだし…」
「いけるかもしれないよね!!」
「殺せんせー……」
もし、殺せんせーが捕まってしまったらどうなるんだろう。
「…痛そうだね、頬の傷」
『そんなに痛くないよ、大丈夫』
「そう？」
『うん!!皆、助けに来てくれてありがとうね』
皆の緊張をほぐそうと、そう言うと焦っていた皆の表情が和らいだ。
「あたりめぇだろ!!」
「姐さんも大事な俺らの仲間なんだからよ!!」
「それより驚いたな、全国東大模試1位？」
『おーっと、スルーして欲しいポイントだなぁ…』
「やっぱとんでもねぇな」
「そんな人に教わってる俺ら贅沢者じゃね？」
『そんなことないよ〜、なんか取れちゃっただけだよ』
「「「「………」」」」
そう言うと、岡島くん達が悶え始めた。
「俺も言いてぇ!!模試1位取って「なんか取れちゃったんだよね」とか!!」
「かっけー!!」
『あれ…？』
思ったよりこの子達元気かも…？
.
.
.
生徒達と同じ手段で2人の怪物先生を捕らえた死神。死神の前にはイリーナがいた。
「イリーナ!!」
「イリーナ先生!!」
「お前…、この前の花屋!!お前が首謀者か!!」
「そう。聞いた事はあるかい？死神の名を」
「…………。
生徒達もここのどこかに？」
「そうだよ殺せんせー。ついでにAさんもね」
「…Aさんまで…」
そう言って少し顔を俯かせた殺せんせーに、死神は笑顔で言い放つ。
「君さえ死ねば、この娘も生徒も殺しゃしないよ」
その気配のぼかし方に、烏間は警戒していた。
死神がイリーナを乱暴に突き飛ばす、そこへ烏間が駆け寄った。
「彼女とAさん、生徒全員の首に爆弾を着けた。僕の合図1つで解除できる」
「……随分と強引ですねぇ、人質で脅しただけで私が素直に死ぬとでも？」
「…さぁ、どうだろうね」
イリーナと死神を交互に見ながら冷静に状況判断する殺せんせー。
「(他に私を狙う
ﾌﾟｼｭｯと、音がしてﾄﾞﾛｫ…と自分の触手が溶ける。
「イリ……何故…」
イリーナは手錠にあったボタンを押した。その瞬間殺せんせーの下にある地面が開く。
「「(落とし穴!!)」」
「(掴まらねば)」
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年10月30日 18時
