#１８６ ページ43
『…え？』
「分からないんでしょ？分からないことは本人に聞いてみようよ」
「そーだよ！そうしよう！業くんに動物園デートの時に聞いてみようよ！」
『…分かった!!』
「(2人とも悪い顔してるねぇ〜)」
確かに、分からない事は聞くのが1番早いって言うよね。桃花ちゃんに相談するって言っちゃったなぁ…、友達に相談したらこう返ってきたんだけど…って桃花ちゃんにもメッセージ入れておこうかな。
.
.
.
《桃花ちゃん〜！相談事なんだけどね、友達に言ったら解決しちゃって…、でも桃花ちゃんにも聞いて欲しいからメッセージでごめんだけど伝えるね！》
〈うんうん！どうしたの!?〉
《最近業くんの事考えたらドキドキしちゃったり、可愛いとか綺麗とかそういう事思って欲しいなぁ…って思ったりしててね》
テスト返しも終わり、HRも終わりもう帰ろうとしていた矢田の携帯にメッセージを知らせる着信音が鳴った。
「…Aちゃん？」
咄嗟に開けば、それは仲良くしている先輩のAからだった。
《桃花ちゃん〜！相談事なんだけどね、友達に言ったら解決しちゃって…、でも桃花ちゃんにも聞いて欲しいからメッセージでごめんだけど伝えるね！》
「(期末テストあって…、遊ぶ予定立てられなかったんだよね…)」
そう思いながら、矢田はメッセージを返した。
〈うんうん！どうしたの!?〉
すぐさま既読がついて、少しだけ時間がすぎる。
よほど長文なのかな…？と待っていると、メッセージが来た。そのメッセージを読んだ矢田は立ち上がった。
「きゃあああ!?!?!?」
「どうしたの〜？」桃花ちゃん」
「陽菜ちゃん！これ見て」
「ん〜、なになに〜？きゃ───ッ!!!」
《最近業くんの事考えたらドキドキしちゃったり、可愛いとか綺麗とかそういう事思って欲しいなぁ…って思ったりしててね》
「…これは、そういう事だよね？」
「Aちゃん気づいてなさそうだよね〜？」
《友達に聞いたら、「業くんに直接言ってみたら？」って言われて…。だから2人で遊ぶ時聞いてみることにしたの！》
「「えええええええ!?!?!?」」
「何それ何それ、とーっても見てみたい〜！」
「…どこで遊ぶんだろうね？」
「聞いてみよう〜？」
〈どこで遊ぶの？〉
《上野動物園だよ〜、明後日の土曜に行くの》
「陽菜ちゃん、行くよ」
「任せて〜」
「楽しそうだから俺も行くぜ」
「俺も！」
「私も！」
「先生も!!!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆあ | 作成日時：2023年10月30日 18時
