#１５１ ページ5
気絶した磯貝くんや前原くん、業くん達が死神に連れられて中入れられた。
『………』
慌てて業くんに駆け寄ると痛そうな頬の傷。
『…みんな、起きて!!朝ですよ───!!!!!!』
「今全然夜だけどな!!」
「痛ぇ………」
「A先輩!!!!大丈夫ですか!?」
『私は全然、まぁ…うん。1発喰らったけど大丈夫だよ』
渚くんはボーッと両手を見つめていた。その姿に疑問が浮かびつつ、まだ目覚めてないひなたちゃんや木村くん、業くんを起こす。
『ひなたちゃーーん!!木村くーん!!業くーーん!!朝だよ!!』
「「夜だよ!!!!!!」」
「Aちゃん」
最初に来た皆は起きてくれた。
「…このチームは、戦闘を据えたチームだったんですけど…」
『なるほど…。ん？でも寺坂くんとか…杉野くんとかメグちゃんは？』
「その3人はあとの2チームに散らばってます、無事ならいいんですけど…」
「「「「『…………』」」」」
戦闘を据えたこのチームが全滅ということは…と頭に過ぎる。皆、悔しさから歯を食いしばっていた。
そこに死神が気絶した陽菜乃ちゃん達と、自分で歩く寺坂くん達を連れてきた。イリーナも一緒に＿＿＿。
「さ、あんた達も大人しく入りなさい。今から手錠と首輪つけるから。いいわね」
ｶﾞｼｬｯ…と同じような首輪と手錠をみんなに付けるイリーナ。
「この牢屋はさっきと違って脱出不可能だ。練習台はもう結構、後はもう人質でいればいいよ」
「は〜ぁ、ビッチ先生に裏切られて悲しい〜」
「フン」
手錠を付けられながら、陽菜乃ちゃんがそう言った。
業くんが、壁に背を預けながら口を開く。
「どんな方法で殺せんせーをやろうとしてるのか知らないけどさ、そう計画通りに行くのかね？」
「ん？」
「だってアンタ、俺等の誰にも大したダメージ与えられてなかったじゃん。超体育着の情報を知らなかったからさ、この計算違いが…俺等じゃなく殺せんせーだったらあんた速攻で返り討ちでやられるよ」
業くんの挑発も効かず、死神は笑いながら指を指した。
「…で、結果はどうだ？君等は
たとえどんなに情報不足でも結果を出す、それが世界一の殺し屋だよ」
「(俺等を一蹴し、ビッチ先生を容易く引き抜き、幾多の技術で結果を出す。「桁違い」だ、今の俺等じゃ百人いてもこいつに勝てない)」
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作者名：ゆあ | 作成日時：2023年10月30日 18時
