椚ヶ丘高校の生徒会長 4【暗殺教室】 (ページ21)

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『おはよ～んっ!!』

「「「「!!!!!!」」」」

教室のドアを開けて元気よく皆に挨拶すると全員目を丸くしていた。

「Aちゃん！」

「ねー、大丈夫だったの？」

「急に無断欠席するからびっくりしたよ!?」

『ごめんごめん。ちょっとした事件に巻き込まれ…t』

今にも溢れ出しそうな涙を目に溜めたまま、梨花達が抱きしめてきた。

「よかっ…!!よかったあああ!!」

「このお馬鹿!!どうせ知らない人について行ったんでしょ!!」

「お菓子？お菓子でつられたの？」

『いやそこまで私抜けてないよ』

「A抜けてるだろ」

「まぁそういう所のギャップが…うぐええええええ」

男子が成瀬くんに絞められていた。

『ただいま、皆』

「「「「「おかえり!!!!」」」」」

「そーいや、生徒会選挙もうすぐだろ？」

『あ』

生徒会選挙。後期の生徒会を決めるもので、今回で3学年の生徒会役員は引退。当然そこで生徒会長の座も受け渡す。

「なーんか、卒業が近づいてきた感じするよね」

『わかるなぁ、あと4ヶ月？ん？5ヶ月だ』

「受験ももうすぐだし、なぁ…」

「やめてそれ言わないで」

「気持ち下がる…」

このクラスも残り5ヶ月か。受験云々の前に殺せんせーを殺らなくちゃ合格しても意味ないんだよね、そういえば。

『(ほんと不思議な縁だなぁ…)』

椚ヶ丘高校3-Aと椚ヶ丘中学校3-E。一応同じ敷地内で、接点は沢山ありそうだけど実はあまり無い。
同じ中学の学秀が知らないのに、私が知ってるの面白いよね。

＿＿＿「お客さん、困りますよ!!」

＿＿＿「じょ、女性よ!!キャーっ」

＿＿＿『その人、私の友人です。すみません、先に待っててもらっていて…』

＿＿＿「そうでしたか!!大変失礼致しました、では案内致します」

『(…ほんと、出会いってどこにあるか分からないものね)』