椚ヶ丘高校の生徒会長 4【暗殺教室】 (ページ20)

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シャワーを浴びて、湯船に浸かる。

『ふぁああ……災難だったわ…』

というか…「汚い状態で業くんの背中に…」そう思った瞬間私はお風呂の中で暴れた。

『…うわぁああ…ｯ…!!』

「消えたい!!死にたい!!」様々な後悔が過ぎるが、もう後の祭り。業くんが忘れてくれるのを願うしかない。

『(…隣にいて落ち着くのは、学秀とかお母さんだってそう…。だけど、なんか…うーん？)』

家族としてという感情ではない気がしていた。
何なのだろう、この感情。

『…よく分からない』

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お風呂から出ると、珍しく理事長が座っていた。
斜め前に座ると新聞を読んでいた理事長がこちらを見てきた。

「色々疲れただろう、大変だったね。明日から学校だから早く寝るように」

『そうですね』

そう言うと、理事長は自室へ向かっていった。

『(…心配した…、とか無事で良かった…とか)』

そこまで考えて私は頭を振った。

『…思うだけ無駄よね』

期待するだけ、思うだけ無駄だということはこの10数年間でよく理解している。キッチンにいるお母さんの視線を感じつつ、私は軽く息を吐いた。

「うどんよ、食べれる？」

『うん、大丈夫。
いただきます』

3日ぶりの母の料理はとても美味しかった。茹でただけだけども。

「ほんと、無事でよかった。心配してたわ」

机の上に置いた手をプルプルと震えさせて、お母さんがそう言った。

『ごめんね、心配させちゃったね』

「全然いいの。無事ならもうなんでもいいわ。明日はどうする？もしまだ疲れてるなら…」

『いや、大丈夫。いけるよ』

「…そう」

にっこり笑うと、ホッとしたような安心した顔を見せたお母さん。

「梨花ちゃん達も心配してたわよ、私の心配までしてくれてたわ」

『梨花達、お母さんの事大好きだから』

「あらあら」

「うふふふ」「あははは」とリビングには笑い声が響いていた。